• 西川口で見た光景の記録

    先日、所用あって昼間の西川口の街を歩いていた。西川口駅東口にはブックオフがあるのだが、そのあたりの道でのことだ。つまりほぼ駅前である。

    僕の斜め前を一人の若い女性が歩いていた。すると、向こうから一人の婆さんがその女性の方に近づいてきて言った。

    「おっぱい出てるよ。そんなのやめろ!」

    目の前で何が起きたのか理解するのに少し時間がかかったが、どうやら婆さんが女性に対して突如として牙を剥いたようなのだ。言われた方の女性は婆さんを無視して歩き続けていたため、その二人が知り合いなのかは分からなかったが、知り合いだろうがそうでなかろうが天下の往来でやっていいコミュニケーションではない。

    僕の方から見る限りだと、若い女性はちゃんと服を着ていた。おそらく、やや胸元があいたような服を着ていて、婆さんの感覚からするともはやおっぱいが出ちゃっているということなのだろう。確かに、夏になると服を着ているけど「それ着ている意味ある?」みたいな格好の人いる。あと半ケツのおっさんとか。あれはお尻が出ちゃっているので早急にベルトを締めてほしい。

    衝撃的な光景ではあったが、久しぶりに西川口らしい光景を見て少し嬉しくなった。いや、嬉しくなってちゃいけないんだろうけど、自分の中の街のイメージと合致する光景が実際に展開されると「これだよ!これ!」という気持ちになることってあるよね。

    ちなみに、婆さんが言う「おっぱいが出ている」服装というのがどういうものなのか気になったので、いっそ早足で女性を追い抜いて振り返ってみようかと思ったが、僕の中の小さな良識に従ってやめた。僕は常識的な人間なのだ。

    最近、あらゆる街が再開発や規制の強化で急激に変化しているような気がするので、些細なことだが記録として残しておく。


  • POG2024-2025シーズンを振り返る

    今年も日本ダービーが終わりました。前評判通り、クロワデュノールが勝ちましたね。波乱含みの展開も面白いのですが、やはり日本ダービーなどの大舞台ともなると強い馬が強い競馬をして勝つというのが一番盛り上がる気がします。

    日本ダービーが終わったということは、今年もPOGのシーズンが終わったということでもあります。またもや参加していたので、振り返っていきたいと思います。

    ◾️指名馬

    馬名性齢厩舎状態ポイント
    ショウナンザナドゥ牝3[栗東]松下武士前走・NHKマイルC(G1) 16着7,830
    ファイアンクランツ牡3[美浦]堀宣行前走・東京優駿(G1) 9着5,280
    ミッキーマドンナ牝3[美浦]堀宣行前走・3歳500万下 2着2,310
    アルレッキーノ牡3[美浦]国枝栄前走・3歳500万下 9着1,220
    ラヴァブル牝3[栗東]松下武士前走・君子蘭賞(500万下) 14着1,050
    プリモシークエンス牡3[美浦]木村哲也前走・2歳新馬 3着190
    ジャックオダモ牡3[栗東]矢作芳人前走・3歳未勝利 11着172
    ブラックセイバー牡3[美浦]栗田徹前走・3歳未勝利 4着124
    シティオブロンドン牡3[栗東]吉村圭司前走・3歳未勝利 9着50
    ミッキーショット牡3[栗東]矢作芳人前走・3歳未勝利 14着40

    ◾️振り返り

    見ての通り惨敗でした。

    ショウナンザナドゥはフィリーズレビューを勝ったので、重賞馬を指名できたのは良かったです。日本ダービーについてもファイアンクランツが出走しました。結果は9着でしたが、この大舞台に立てる18頭のうち1頭を指名できたのは良かったと思います。

    半分の5頭は勝ち上がることができず苦戦しました。いずれも前評判は悪くなかったと思うのですが、競馬の難しさを感じます。中でも期待していたプリモシークエンス(父エピファネイア 母プリモシーン)は、残念なことになり関係者の無念も感じます。

    2023-2024シーズンも振るわなかったため、二年連続で外す結果となりました。

    ◾️グループでのPOGの振り返り

    実は個人のPOGとは別に友人とグループでのPOGも行っています。そちらはウェーバー制で15頭の指名を行うというルールです。グループPOGの指名馬についても振り返ります。

    うまくテーブル形式で貼り付けできなかったので、リスト形式で見づらいですがご容赦ください。

    1. ショウナンザナドゥ (牝3) 7,750pt

    2. ファイアンクランツ (牡3) 5,210pt

    3. ミッキーマドンナ (牝3) 2,260pt

    4. グロスビーク (牡3) 1,445pt

    5. アルレッキーノ (牡3) 1,170pt

    6. ラヴァブル (牝3) 1,000pt

    7. アースグレーザー (牡3) 596pt

    8. デアマトローナ (牝3) 291pt

    9. プリモシークエンス (牡3) 180pt

    10. アクチノータス (牝3) 160pt

    11. ジャックオダモ (牡3) 112pt

    12. ブラックセイバー (牡3) 84pt

    13. メロンパンマニア (牡3) 55pt

    14. シティオブロンドン (牡3) 0pt

    15. ミッキーショット (牡3) 0pt

    残念ながらグループPOGでも振るわず、三人中三位の最下位となってしまいました。グループPOGではポイントの計算方法などが若干違うため、個人で登録しているものと同じ馬でも獲得ポイントに差異が生じています。

    グループでのみ指名した馬について書くと、僕の鳴物入りでの指名は、メロンパンマニア。名前が面白いのもありますが、父ウインブライトは現役のとき好きだったので指名してみました。中央では結果を出すことはできませんでしたが、地方で元気に走っているようで良かったです。

    アースグレーザーはサングレーザー産駒。これも結構好きな馬だったので指名。いまのところ中央では勝ち上がっている産駒がいないようで、今年は正念場になりそうです。

    今年もPOGに参加しているので、今年こそはリベンジしたいと思います。


  • 読売巨人軍から巨人が去ってしまいました

    僕はここ数年、プロ野球チーム「読売巨人軍」のファンをしています。

    どの選手も応援しているのですが、特に応援しているのが同じ熊本出身の「萩尾匡也」選手と高身長の「秋広優人」選手です。特に秋広選手は高卒三年目で二桁本塁打を打ったポテンシャルの持ち主。昨年オフはオーストラリアのウィンターリーグに派遣されていました。どちらの選手も現在一軍に在籍しているのですが、結果を残しているとは言い難く、ファンとしてはヤキモキするような感情を抱いていました。本来であればもっと活躍できるのではないか、と。

    そんな中、秋広選手が福岡ソフトバンクホークスへとトレードされるという衝撃的なニュースが入りました。トレード相手はリチャード選手です。しかも、巨人は大江選手も放出するので、1対2の大型トレードです。

    このニュースには、さすがに落胆しました。秋広選手の方が若い上に大江選手も付けるとは一体どうなっているんだ、と。巨人は手法の岡本選手が離脱中かつベテランの坂本選手も不調なのか衰えなのか二軍落ちとなっている状況なので、強打の三塁手が欲しいという気持ちは分かります。分かりますが、年齢と一軍実績を見ても秋広を我慢して育てるべきなんじゃないかと思ってしまいました。

    しかし、そもそも岡本選手が怪我をしたのも三塁をほぼ守っていなかったルーキーを突然抜擢した挙句、逸れた送球を取ろうとしてのもの。これは首脳陣による人災だという批判も溢れる中、若手有望株を放出して他所の強打者候補を獲得とは……。恐らく巨人主導のトレードなのかなと思いますが、流石に呆れと怒りを感じざるをえません。

    実はここ最近、野球に限らずチームスポーツのファンの暴力性に対して思うところがあったのと、プライベートが忙しくなりそうなので、野球を観るのを少し控えようかなと思っていたところでした。そこにこのニュースで、完全に踏ん切りがつきました。しばらくの間、野球を追うのはやめることにします。

    ただ、それはそれとして秋広選手、大江選手、リチャード選手の新天地での活躍を願っています。


  • 今さら『半沢直樹』を追っています

    2013年に一世を風靡したドラマ『半沢直樹』。堺雅人演じる銀行員の半沢直樹が、行内の不正や陰謀に立ち向かっていくお仕事ドラマです。10年以上も前のドラマですが、なぜか今さらこの作品を見返しています。

    放送当時、大学生だった僕は日曜の夜はバイトか、もしくは飲み会に呼ばれてフラフラしていることが多く、始めから終わりまで丸っと観ていませんでした。ドラマを観た回数より、友人たちがやっていた「土下座しろー!やれー!」という最終話の物真似を見た回数の方が多いくらいです。

    ドラマを見た後、池井戸潤による原作小説『オレたちバブル入行組』と『オレたち花のバブル組』の二冊を読みました。前者は2004年、後者は2007年刊行です。バブル世代が90年前後に大卒で就職をしていることを考えると、彼らが30代後半から40代前半のときに『オレたちバブル入行組』が出たことになります。

    当時、働き盛りであり、仕事の家庭の両方で悲喜交々な世代だったであろうバブル世代にドストライクな内容だったことでしょう。ドラマのタイトルが「半沢直樹」になったのは、バブル世代だけでなく幅広い層をターゲットにしているからでしょう。ドラマ名で「オレたち花のバブル組」と言われても、当時三十代の氷河期世代の怒りを買うだけですよね。

    ドラマと原作小説の両方に触れたことで、ドラマの方で感じた違和感が解消されました。ドラマは見たことがあるという人でも、原作本を読むのもオススメです。

    例えば、ドラマでは金沢でネジ工場を経営している父が、銀行から融資を断られてしまいます。その後、ちょうど融資を断った銀行とは別の銀行の融資課の担当者が来て、直樹少年が工場にいる父のところへ案内すると、そこには自ら命を絶った父の姿が……というエピソードが展開されました。

    一見悲劇的なのですが、どうも劇中で描写される父の像(責任感があり、社員や家族のことを第一に考えている)からすると、絶望して全てを放り出して死ぬというのは違和感のある描写でした。それに銀行員が来る直前に死んでいるというのも何だか間が悪いというか、ちょっと間抜けな感じもあります。

    原作を読むと、なんと半沢直樹の父は普通に生きているんですね。銀行から融資を断られたのは一緒なのですが、別の融資してくれる銀行を見つけ、普通にネジ工場を営んでいるのです。これを読んで違和感は氷解しました。

    このようにドラマはドラマとして盛り上がるため、また1シーズンに納めるため色々と工夫をしています。大筋は一緒なのですが、複数の登場人物を一人にまとめたり、原作では後半に出てくる有名なセリフ「やられたら、やりかえす。倍返しだ」を一話から使ってみたり、非常にドラマティックになるよう再構成されています。

    ドラマは1時間かつ全10話という構成なので、毎週盛り上がりを作る必要があります。原作小説も次から次へと嫌な奴や陰謀が出てくるので盛り上がるのですが、ドラマはそれを極端にして毎回飽きさせないようにしています。「倍返し」というパワーワードをぶち込み、出演者たちの顔芸(良い意味です)も随所に入れる。インパクトと分かりやすさ、カタルシスはエンタメに欠かせないものだと改めて思わされました。

    まだ2020年のシーズン2は観ていません。これも原作小説と合わせて観たいと思います。


  • ブログをリニューアルしました

    おひさしぶりです

    思うところがあり、このたび当ブログをリニューアルしました。サイトのURLは変わっていないので、新たにブックマークをしなおしたり、RSSを登録しなおしたりする必要はありません。もし未登録の人がいたら、この機会にブックマークをし、RSSに登録して記事の更新を受け取ってください。

    ここまで読んで「おや?」と思われた方もいるでしょうが、これまで「〜だ。〜である。」調で書いていた文章を、「〜です。〜ます。」調に変更しました。これもリニューアルポイントです。口調の変更に深い理由はありませんが、少し柔らかい雰囲気を出すことで、僕自身も気楽に書いていきたいという願望の現れかもしれません。

    口調の変更に伴い、これまでアップロードしていた記事を一旦全削除しました。また、記事の中には以前Bloggerで書いた記事をインポートしたものもあったのですが、画像や文章が一部壊れているものがあったため、それを一旦綺麗にするために消しました。そのうちリライトして再アップロードしたいと思います。

    ブログ運営についての悩み

    この数週間、このブログを続けるかどうか悩んでいました。

    悩んだ理由は主に二つあります。

    • 更新頻度と維持費の見合ってなさ
    • 誰が読んでいるのか分からないことによるモチベーションの低下

    僕は昔から「自分の書いた文章を世に出して、誰かに読んでほしい」というエゴイズムを抱えています。そのため、ブログをやめること=何も書かないことではありません。しかし、書く媒体としてブログ(特にサーバー代が必要なWordpress)が最適解なのか、という点について悩んでいました。

    noteを試す

    別のプラットフォームを使ってみようと思い、六年以上前にアカウントを作り、ずっとROM専だった「note」で記事を投稿をしてみました。投稿用のエディタは良くも悪くもシンプルです。文字の装飾は最低限で表の作成などはできません。良く言えば気が散らない。悪く言えば機能不足。そんな印象を受けました。そして、記事を投稿して一日経たないうちに「スキ」が押されました。これはSNSにある「いいね」みたいなものです。公開した記事に対してリアクションがすぐに付くのは書き手として気持ちが良いものですし、僕のような弱小Wordpressブロガーではなかなかできない体験です。

    ここまで見ていくと、noteに移行すれば悩んでいた二点を解決することができそうです。noteは無料で使うことができます(まず維持費の懸念をクリア)。ユーザー数も多いので記事の読まれやすさと読者からの反応の得られやすさは高いと感じました(モチベーション部分もクリア)。

    しかし、noteへの完全移行に踏み切ることができませんでした。それはTOP画面がごちゃごちゃしすぎという点と、あまりに簡単にリアクションが来たことへ危惧の二点です。

    noteは賑やかすぎるかもしれない

    noteのTOP画面は一度読んだ記事に関連したジャンルのものがズラっと並び、画面上部にはフォローしている書き手の更新記事が並びます。これを見て、前から感じていた「noteはブログサービスではなくSNSだな」という思いを強くしました。デザインとして「いかに多くのユーザーが読みたいであろう記事に触れることができるか」が第一に考えられており、表示される記事は頻繁に更新されていきます。このおかげで自分の投稿した記事が多くの読者に届くということでもあるのですが、このごちゃごちゃとした感じに疲れを覚えました。

    一方、ブログはあくまでも自分のページです。そこに表示されるのは基本的に自分の書いた記事のみです。これがいかに孤独で、心地がよい状態なのか気付いていませんでした。noteは自分の記事一覧を見ようとすると、TOP画面から3枚ほど画面遷移が必要です。独自ドメインを取得したブログが自分の家でやっている個人商店だとすると、noteはテナントに間借りをするショッピングモールの一店舗のようなものでしょうか。

    移行できない理由の二つ目の「簡単にリアクションが来たこと」は、あまりに手軽に自己承認欲求が満たされるため、自分の書きたいものより人に読まれやすいテーマや表現を優先してしまうのではないかという危惧したということです。傲慢な理由ではありますが、人に読まれる(いわゆるバズりやすい)テーマや表現は、過激だったり誇張しすぎたりする場合が多く、書き手も読み手も疲弊する可能性があります。

    noteはコンテンツを販売できる場所でもあるので、売れるためにより過激な表現だったり煽る書き方が好まれるのではないかと思っています。ブログもアフィリエイト系になるとそういう傾向が強いですが、僕個人はいまのところ広告も貼っておらず収益ゼロの100%赤字運営を続けていますので、そういったことと無縁です。つまり、僕が過激な内容を書いている場合、純粋な気持ちでそういう表現をしているのであり、バズりたい金儲けをしたいという気持ちはほぼありません。

    総括すると「noteは賑やかすぎた」ため、僕には合わないかもしれないと思ったわけです。ひと昔前に流行った「はてなブログ」を始めず、Bloggerという斜陽ブログサービスを使っていたのも同じような理由でした。「三つ子の魂百まで」とはよく言ったものですね。

    とはいえ、せっかく記事を投稿したnoteなので、これはこれとして活用できないかと考えています。維持費はタダなので、仮に記事を投稿せずに放っておいてもよいのです。この記事はバズりそうだなと思うトピックがあれば積極的にnoteへ投稿し、思う存分自己承認欲求を満たしたいと思います(?)。

    結局、ブログで再スタートする

    noteの他に「無料ブログを使う」という手もあります。ただ、先日飛び込んできた「gooブログのサービス終了」や、数年前のYahoo!ブログのサービス終了を見ると、無料ブログはいつ終わってもおかしくない状況にあると思わされます。それならいっそ世界中で使われており、オープンソースのWordpressの方が長く使えるのではないかと考えます。

    そういうわけで、このブログをリニューアルする形で再スタートすることにしました。決してドメインの更新料を2月に払ってしまったのがもったいないから、というわけではありません。ブログタイトルも「モーレイのひとりごと」として、あくまで個人的な話を書いていくつもりです。別に誰に読まれなくてもいい、でも誰か読んでくれたら良いなくらいのスタンスで気楽に続けていきます。そして、Xserverに料金を払い続けたいと思います。


    【追記】2025/04/28 とりあえず表示がおかしくない記事はバックアップファイルからインポートしました。


  • 右手に腕時計を着ける

     昨年、スマートウォッチを新調した。買ったのはGarmin社のVivo Active5だ。それまでは同じGarminのVivo Smart5というバンド型のものを数年使っていたのだが、もう少し機能が欲しくなったのでセールをしている時を見計らって購入した。

     ちなみにスマートウォッチ市場はAppleWatchの一強らしい。しかし、あの四角い形が何とも僕の好みに合わないので、丸いフォルムのGarminにした。……などといまは言っているのだが、スマホもiphoneにしたし数年後にはAppleWatchを買っているかもしれない。

     さて、このVivo Active5にはモバイルSuicaが付いている。財布やスマホが無くても電車やバスでの移動、買い物がこれ一つでできる。Garminはランニングなど野外のアクティビティへの対応が得意なメーカーなので、これもスマホを持たずに運動をするために搭載されているのだろう。

     このスマートウォッチを買ってからも、ずっとスマホのモバイルPASMOを使っていた。しかし、ちょっと生活が変わりはじめ、バスの乗り降り時にスマホを出してタッチするのが面倒な局面が増えてきた。そこで試しにスマートウォッチでタッチしてみたところ、なかなか便利なことが分かった。

     しかし、不便な点もある。それはバスや電車の改札のタッチ部分が必ず右手側にあることだ。僕は右利きで、基本的に時計は左手に着けている。そのため、改札を通るときに左腕を右側に持ってくる必要がある。大変だしダサい。

     これを防ぐため、最近では右腕にスマートウォッチを着けるようにしている。最初こそ違和感があった。何しろ10年以上左手に装着していたのだ。しかし、人間の慣れとは凄いもので二週間ほど右手に着けていたら完全に慣れてしまった。バスの乗り降り、電車の改札でのタッチもやりやすい。万事OKである。

     いまのところ右手に腕時計を着けているからといって特に支障もない。僕はデスクワークの仕事だが、キーボードをタイピングするときに邪魔になったりもしない。歩くときに腕を振り回しているわけでもないので、何かにぶつかるということもない。

    この出来事を通じて、長らく無意識に続けていたことでも、思い切って変えてしまっても大丈夫なんだなと思った。良くも悪くも人間の慣れとは凄い。これだけはやめられないと思っていることでも、慣れてしまえばやめられるのかもしれない。


  • 2025年一冊目の読書は『星を継ぐもの』

     毎年、読書初めや映画初めは何にしようと悩む。年初めに妙な作品に触れると、その年全体が微妙な感じになるのではないかと思ってしまうからだ。いわば願掛けのようなものだ。そのため、どうしても毎年名作と呼ばれるような作品に落ち着いてしまう。そのようなわけで今年も例に漏れず、名作から読書初めをすることにした。

     今年の一冊目はジェイムズ・P・ホーガン『星を継ぐもの』だ。読むのは7年ぶり2回目である。

     『星を継ぐもの』はあまりに名作かつ有名な作品なので、今さら僕が感想を書く必要はなかろう。久しぶりに読んでみると、大筋は覚えているものの枝葉は忘れていて、こんな話だったっけと思うことしきりだった。

     とにかくこれでもかとSF的なギミックや発想を詰め込んだ作品で約半世紀前に出た作品にも関わらず、未だに新しさすら感じる。2回目の読書なので、さすがにご都合主義的なところやギミックが先行している点が目に付いたが、それにしてもスケール感の大きさが凄く、これぞSFといったところだ。個人的には近年の『三体』シリーズ、『プロジェクト・ヘイル・メアリー』、古いが『ファウンデーション』シリーズと並んでオールタイムベストの上位に入る。

     久々に本書を読んだのは、先月シリーズ最新作『ミネルヴァ計画』の邦訳がついに出て購入したからである。シリーズの内容をかなり忘れているので読み直したのだ。今年の初めはこのシリーズを楽しんでいきたい。


  • 2025年、新年の挨拶

     明けましておめでとうございます。一体誰がこのブログを読んでいるのかも定かではありませんが、読んでくださっている方々、今年もよろしくお願いいたします。

     いつの間にやら2025年が始まったのだが、今年は何とも正月感というものが薄い。12月31日から2日にかけて、2泊3日(ほぼ丸2日)の弾丸帰省をしたので、慌ただしく過ごしてしまったためかもしれない。今年の年末年始はカレンダーの繋がりが良く、9日間もあるのだから凄い。最初の三日間は忘年会に明け暮れ、真ん中の三日間は帰省をし、最後の三日間はゆっくり家で過ごすという最高の構成にできそうだ。

     さて、新年というせっかくのタイミングなので、抱負や目標を書き残しておこうと思う。自分の中で思っていても忘れたり怠けたりしてしまうので、こういう機会に世の中に開陳することによって気を引き締めようという狙いである。 今年の抱負はズバリ「凡児徹底」である。何だかエセ進学校やブラック部活が言い出しそうなことなのだけど、特別なことをするのではなく、平凡なことを徹底して行うことが大切だと感じることが増えている。そのため、2025年はこれをスローガンに一年を過ごそうと思う。

     今年の目標は「完璧さを求めないこと」と「躊躇わずに人に連絡を取ること」の2つをあげたい。

     「完璧さを求めないこと」の対象は、家事や仕事、趣味など全てのことである。最近、色々と忙しいので、こだわらなくても大丈夫なところは八割くらいで流せる技術を身につけたい。「うまく手を抜く」ということには技術が必要で、意識的にやらないと「ただ適当になっただけ」になるので、どうにか身につけていきたい。

     「躊躇わずに人に連絡を取ること」というのは、どちらかというとプライベートな方面だ。僕も三十歳を超えて、大学卒業から10年の月日が流れようとしている。かつてはあんなに気楽に連絡を取っていた友人にさえ、相手の仕事や家庭、そのほかいろんな事情を勝手に考えて連絡を控えてしまうということがあった。また、連絡したら変に思われるのではないかという一種の自意識過剰さがあった。そんなことはとっぱらい、連絡したいと思った相手には連絡を取ってみようと考えている。

     その他、具体的な目標は以下の通りである。

    • 毎月2冊以上の読書をする
    • X(旧Twitter)をやめる
    • HSK3級を取得する
    • 長編小説を一編以上書く

     ちなみに、昨年も目標を書いた気がするのだが、振り返りをするのをサッパリ忘れていたのでまったく意味がない。今年は振り返りも行う。これも目標に追加としよう。


  • 「ハロルド・ハリバット」をクリアした

     先日、「ハロルド・ハリバット」というゲームをクリアした。

     クリアまで16時間強かかった。公式からアナウンスされているクリアまでの目安は13時間ほどだったと思うので、僕はかなりしっかりプレイした方だと思う。(もしくは単にだらだらとプレイしていただけかもしれない)。

     XboxGamePass対応タイトルで、僕の遊んだ環境はXboxSeriesXだ。他にもSteamやPlaystation5でも発売されている。3900円で購入可。

    https://store.steampowered.com/app/924750/Harold_Halibut/?l=japanese

     実績は1個以外獲得した。その1個が1周ですべてのイベントを見るというもので、16時間もプレイしたのに結構な数のイベントを見落としていたらしいことに、クリア後に調べて知った。さすがに二周目を連続してプレイする気にはならなかったので、いつか気がむいたときに実績全解除を狙うかもしれない。(イベント自体は気になるし)。

     ジャンルはアドベンチャー。タイトルにもなっている主人公の「ハロルド・ハリバット」を操作して、フェドラという船の中を歩き回り、個性豊かなキャラクターたちと会話をしながら物語を進行させていく。時折、ミニゲームをプレイするパートもあるが、基本的には移動と会話のみで構成されている。

     正直、操作性が良いとは言いづらい。スティックを押したときに、ちょっとした引っ掛かりのような感触があるのだ。スティックを押せば瞬時に動くゲームが多い中、本作は「よいしょ」と一呼吸を置いてハロルドが動き出す。キャラクターの性格を考えると、機敏な動きはしないだろうなと思うのだが、プレイヤー目線だと「早く動いてくれよ」と感じてしまうこともある。とはいえ、10時間以上もプレイしていれば慣れるものだ。

     本作の最大の特徴は、キャラクターを含めゲーム内に登場するオブジェクトが、実際に物体として作られているところだ。最近だとFFの生みの親の坂口さんが作ったファンタジアンというゲームも実際にジオラマを作っていたと思う。面白いのはコマ撮りではなく、すべてのミニチュアを3Dデータとして取り込んだ上で動かしている点だ。いずれにせよ、普通のゲームの作り方と比べると莫大な時間と労力がかかっていることは確かである。

    https://www.famitsu.com/news/202404/15339273.html

     ストーリーと舞台設定もユニークだ。いわゆるSF的な世界観で、舞台は地球から新天地を求めて出発した宇宙船の中。しかし、いまは宇宙船はとある惑星の海に不時着している。そのため、キャラクターたちは海の中に沈んだ宇宙船の中で生活をしており、チューブシステムというよく分からない移動システムを使っている。こうした設定やストーリーは最初から説明されるわけではなく、物語を進めていくと徐々にわかってくる。僕好みの設定だが、正直序盤はストーリーの進みが遅く、退屈さは否めない。実績の取得率を見ても、チャプター1をクリアした時点での実績取得率が20%を切っていたはずなので、多くのユーザーがチャプター1を乗り越えられなかったらしい。逆にここを乗り越えたユーザーの多くはエンディングまで付き合うことができているようだ。

     ストーリーの中には、若干寓話っぽすぎるところや内省的すぎるところがないでもない。しかし、とある場面の美しさやキャラクターたちの辿る物語など心に残る部分はあった。そんなわけで万人にはおすすめできない。しかし、刺さる人には刺さる。そういう作品だった。


  • 「体験」と「つぶやくこと」の距離をとる

    僕はSNS大好き人間。SNSがもたらす情報の洪水に押し流される快感は他の媒体からは得難く、ついついSNSを見てしまう。

    そんな僕でも最近は「現代人ってなんでもかんでもつぶやきすぎじゃね?」と感じている。

    特に「X(旧Twitter)」(←2020年代でダサい表記のTOP10に入る)はその傾向が顕著だ。ユーザー数の多さ、文字を使って表現することが多いという特性からなんでもかんでもつぶやくことができるし、実際につぶやいている。

    あらゆる事象をつぶやくことによって何が起きるか。それは「炎上」である。X上では毎日どこかで火の手があがっている。大きい火柱が立ったかと思えば、いつのまにか鎮火し、そして誰もそのことを薄っすらとしか覚えていない。それがXなのだ。

    しかし、つぶやきとはそれ単体で炎上するわけではない。SNSには放火魔がたくさんいるのだ。正しく言えばユーザー全員が放火魔になりえる。そういう仕組みになっている。何かしらの投稿があったとき、僕を含むユーザーがそれについて何かしらの意見をくっつけてさらにつぶやく。それが繰り返されることでバズる、もしくは炎上を生み出す。これは僕たち一人ひとりの人間が自分の考えや意見を持っており、それを自由に発言できるため起こってしまう。逆にいえば、炎上が起きない社会というのは自由な表現が規制された世界なのかもしれない。

    しかし、炎上した投稿をよく見ると「本当にそれってつぶやく必要ある?」ということまでつぶやかれていることが多い。思えば、昔からそんな投稿は多かった。しかし10年ほど前は「はらへった」「トイレなう」のような本当に意味のないつぶやきが多く、タイムラインが騒がしいな……くらいにしか思えなかった。いまや意味のある有害なつぶやく必要のない投稿で溢れている。

    これはつぶやきの質が変わったのではなく、僕自身が変わってしまい、有害なつぶやきばかり目にするようになってしまったのかもしれない。要審議。

    炎上しやすい投稿は、誰でも関係があって、なおかつ自分の意見を述べられることが多い。仕事、育児、世代間ギャップ、ジェンダーなどのトピックには地雷が多い。とにかく、このあたりの話題になると怒り続けている狂戦士(バーサーカー)が生息しているイメージである。

    あまりいないとは思うが、もし炎上したいと思った人がいれば、上記のカテゴリからひとつ、もしくは複数選択してみよう。テキストの中に一部だけ過激な意見を入れたり、意見が対立しそうなことを入れると炎上できるかもしれない。

    とにかく思うのは僕たち現代人はもっと経験した物事と、SNSでつぶやくことの間に距離を保った方が良いのではないかということだ。体験をネット上でつぶやいて、知らない人間からの反応で自己承認欲求を満たすより、身近な友人や家族に共有してささやかな共感を得た方が長い目で見ると満足感が高いのではないだろうか。

    自戒を込めて。