• 佐藤究『テスカトリポカ』を読んだ

    佐藤究さんの小説『テスカトリポカ』を読んだ。

    直木賞を受賞しているので、読んだことはなくても題名は知っている人も多いかもしれない。僕もそのくちだったが、テスカトリポカというタイトルに不思議と惹かれ、時間もあるので読んでみた。

    テスカトリポカはアステカの神話に登場する神らしい。他の神であるケツァルコアトルの名前は知っていたが、テスカトリポカのことは知らなかった。僕はアステカ神話のことを何も知らない。

    内容やあらすじについては、調べれば出てくると思うのでそちらに譲るとして、この物語のテーマは『臓器売買ビジネス』だ。そこにいたるまで、メキシコの麻薬戦争や在留外国人、またはその二世たちが登場する。僕は臓器売買についても、麻薬戦争についての知識もない。

    Pz-LinkCard
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    – URL=

    特設サイトもあったので、内容についてはこちらを見た方が理解できるだろう。試し読みのできるとのこと。

    本書はアステカ神話や臓器売買、麻薬戦争について、かなり具体的に描写しているため、僕のような知識ゼロの人間でも、つまづくことなく読み進めることができた。もちろん、本書内に出てくる内容がどこまで現実に即しているかは分からない。本書はフィクションであるし、実際の情報については調べていない僕の怠慢に責任がある。

    この先、内容に触れる。ちょっとネタバレがあるかも。

    本書の登場人物の一人の時間の認識の仕方が面白い。普通は「〇〇が△△をする時間」と言うが、その人物は「時間が△△を〇〇とする」という。ロシア的倒置法ではない。

    つまり、時間を主語とした捉え方である。「私が料理をする時間」ではなく、「時間が料理を私とした」ということ。最近、僕も時間の捉え方について、やや認識を改めたところである。時間という大きな容器の中で、我々が過ごしているのではなく、我々やすべてのものこそが時間ではないか、と最近考えている。こんなことを考えていたところに、少しズレた時間の認識の話が出たので、つい注目してしまったというわけ。

    本書のテーマは『臓器売買ビジネス』と書いたが、それと同時にテーマとなっているのは『家族』である。最初から最後まで、家族という言葉がよく出てくる。実際には、「壊れた家族」といった方が正確かもしれない。臓器売買という血と病院の匂いがする言葉と、家族という言葉には隔たりがあるかもしれないが、それはメキシコの麻薬カルテルやアステカの供犠などのモチーフを使い、うまいこと描き出している。

    色々な家族を描くということもあって、本書には登場人物が多い。そこでは成長の物語や、破滅の物語が語られる。中には救済と呼べるような物語もあるかもしれない。本書がどのような物語に映るのかは、どの人物の視点から顛末を見るか(誰に一番感情移入するか)によって違うだろう。

    僕は本書を親離れ、子どもの成長という観点で読んだ。子とは父を超えていかなければいけないものだ。そのような観点で読んだためなのか、暴力描写や重いテーマにも関わらず、読後には清涼感のようなものが胸に残った。


  • 県民手帳を買うという趣味2023

    僕の趣味のひとつに「県民手帳を買う」というものがある。

    県民手帳が何か?ということについては、ネットで調べたら以下のように出てきたので引用する。

    各県の統計協会などが毎年発行している予定表付きの手帳。県民に役だつ生活情報や統計資料などが収録されている。全国の数多くの県で発行されている。

     県勢や市町村勢の統計データ、主要な機関や施設などの所在に関する情報、緊急時の相談窓口や災害避難に関する情報に加え、郷土にまつわるシンボルや由来、地図、県民の歌、伝統行事などが載録されている。県によっては、名所や名物、ご当地グルメの情報などが掲載されている場合もある。

    引用元(https://kotobank.jp/word/%E7%9C%8C%E6%B0%91%E6%89%8B%E5%B8%B3-1611695)

    要するに、各県ごとに発行されている県民に役立つ情報が乗ったスケジュール帳である。

    県民手帳ということもあり、東京や大阪、北海道は発行していないらしい。ちなみに、県でも神奈川と兵庫も発行していないらしい。奇しくも、どちらの県も県警の評判が悪い県のような…?

    上記のように、県民手帳はスケジュール帳なので毎年発行されている。そして、僕は毎年何種類かの県民手帳を買っているというわけ。(流石に全種類は買っていない……)

    県民手帳は各県のコンビニエンスストアか、書店で購入できる。コンビニのレジの脇に積んである手帳の山を見たことがないだろうか? アレが県民手帳である。手帳の山を見て、誰が買うんだろうと思ったそこのアナタ。僕のような人間が買っています。

    ■ 今年購入した県民手帳

    埼玉県民手帳

    非常にシンプルで、右上に県章と2023のみが書かれている。一見すると、何の手帳か分からない。埼玉県の県章はシンプルだが、結構格好いいように思う。

    熊本県民手帳

    わざわざ右上に「熊本県」と書いているが、書かなくてもどこの県民手帳か一発で分かる。色も三色あって、一番派手なピンクを買ってみた。

    おとぼけ顔のくまモンと、逆立ちをするくまモンの2体が同時に表紙を飾っている。熊本県に行った人なら分かっていただけると思うが、熊本にはあらゆる場所にくまモンの絵が載っている。

    この調子でいけば、熊本市が「くまモン市」などに改名することすらあるかもしれない……。
    いや、わりとマジで。

    岡山県民手帳

    今回買った中では最も普段遣いに耐えられそう。色が良い。

    倉敷駅内のコンビニエンスストアで購入した。

    ■ オマケ

    大きな市であれば、市民手帳というものもある。

    さいたま市民手帳

    写真で見ると派手な色に見えるが、実物は落ち着いた赤色。

    なぜか左下にドラゴンのような生物が描かれており、見た者を「あれ? 今年って辰年だっけ?」と混乱させる。2023年はうさぎ年である。では、なぜドラゴンが描かれているのか。答えは手帳の中に書いてあった。

    さいたま市PRキャラクター「つなが竜 ヌゥ」。見沼出身らしい。

    ちなみに、僕はさいたま市民ではない。

    ■ おわりに

    この記事を通して、県民手帳の魅力が1%くらいは伝わったかと思う。

    しかし、こんなに何冊も手帳を買って何に使うのか。そういう疑問を持たれた方もいると思うので、お答えすると「ほとんど使わない」ということになる。そもそも、僕はデジタルでメモを取っているし、カレンダーもスマホアプリを使用している。それでも購入しているのは、純然たる趣味だからとしか言いようがない。

    ただし、「ほとんど使わない」ということに着目してほしい。ちょっとは使っているのだ。どんなときに使うかというと、各県民手帳には最初の方に県内の観光施設の案内が載っていることがある。そこをよく見ると、「県民手帳をご提示で〇〇プレゼント」などと書いてあるのだ。

    例えば、埼玉県民手帳には「川越まつり会館」で手帳を提示すると料金が60円安くなる。「たった60円か……」などと思ってはならない。元の値段が300円なので、20%の割引である。これが凄いかは置いといて、真の楽しみは提示するときにある。

    ほとんどの人間が県民手帳の存在を知らないため、観光施設で県民手帳を提示しても、むしろ受付の人が「これ何でしたっけ…?」みたいな反応をすることがある。これが面白いのだ。他の観光客はもちろん、施設の人もよく知らない謎の割引を使う優越感。これを読んでいる諸君も、ぜひこの気持ちを味わってほしい。


  • さらば2022年、よろしく2023年

    なぜか年末感の薄い年末だった。慌ただしく日常を過ごし、ふとテレビを点けると紅白歌合戦をやっている。それを見て、ようやく年末らしさを感じる。

    僕は青春18きっぷを使って、東京から一日と少しかけて岡山まで行き、そこからは新幹線で地元九州に帰ってきた。慌ただしく移動する中でも、あまり年末年始っぽい空気を感じなかったように思う。なぜだろう?

    年末年始感が無いとしても、2022年は去り、2023年はやってきた。1年はあっという間だったような気もするし、結構長かったような気もする。

    2022年は国内旅行に行ったり、転職活動をしたりした。この年にすごく大きい変化があったわけではないけど、2023年に起きるであろう大きな変化に対する準備期間だったように思う。

    2023年の抱負は「それぞれの物事にしっかり取り組む、またはまったく取り組まない」とする。

    僕は2023年で30歳になる。揚げ物をあまり食べられなくなったり、食べたらしっかり体重に還元されるようになったり、涙もろくなったりと僕も平均的おっさんへの道を順調に歩んでいるようだ。

    つまり、10年前に20歳になったときと比べて残りの人生が10年少なくなったのだ。思えば、この20代は色々な物事に首を突っ込み、いずれも4割から6割程度しかこなすことができなかった。

    2023年から始まる30代。いよいよ忙しくなるだろう。ここからは首を突っ込む物事を厳選し、一度突っ込んだら情熱的に取り組みたいと思う。それを表しているのが、前述の抱負である。

    つまらない他人の抱負を読んでくれた方のために、最後に可愛い猫の写真を置いておく。

    可愛い顔をしているが、爪を隠しきれていない。そこもまた可愛いね。


  • 並行して複数のゲームを遊ぶ悪癖、もしくは才能

    自分でも良くないなあと思う趣味のひとつに「並行して複数のゲームを遊ぶ」というものがあるので、このことについて書いていく。これは趣味というより悪癖というべきものである。

    2022年9月30日現在、遊んでいるタイトルを恥ずかしながら開陳しよう。括弧内はプラットフォームを指す。

    • アサシンクリード オデッセイ(Xbox Series X)
    • アサシンクリード ヴァルハラ(Xbox Series X)
    • サイバーパンク2077(PC ※GOG版)
    • スプラトゥーン3(Nintendo Switch)
    • ゼノブレイド3(Nintendo Switch)
    • ディアブロ3(Xbox Series X)
    • テラリア(Nintendo Switch)
    • モンスターハンターライズ サンブレイク(Nintendo Switch)

    これを読んでいる暇なあなた、「いやいや、嘘だろ」と思っただろう。僕も嘘だと思いたい……が、これは本当のことなのだ。パッと挙げたものでも8タイトルもある。しかも、「アサシンクリード オデッセイ」と「アサシンクリード ヴァルハラ」という同じシリーズの別タイトルを同時に遊んでいるってどういうことなんだ……と自分でも思う。

    それでは、「どうやって複数タイトルをプレイするのか」という話になるが、僕は目と腕が8対ある生物ではないので、さすがに同時に遊ぶことはできない。なので、単純に気分によって遊ぶゲームを切り替えているだけだ。例えば平日であれば、1日に2~3タイトル40分ずつくらい遊ぶ。気分によっては1本を2時間遊ぶということもある。明確なルールなどはなく、本当に気分によって遊び分けている。

    複数のゲームを並行してプレイするメリットは「複数のゲームを並行してプレイできる」ことだ。意図せず、小泉進次郎構文になってしまったが、本当にこれが最大のメリットである。社会人は時間がない、だがプレイしたいゲームがたくさんある場合、並行してプレイするしかないのだ。

    一方、デメリットもある。複数プラットフォームのタイトルをプレイすると、コントローラーのボタン配置が分からなくなることがある。Nintendo Switchコントローラーのボタン配列と、Xboxコントローラーのボタン配置は「AとBが逆、XとYが逆」なのだ。どっちがAで、どっちがBか分からず無意味にジャンプしたりアイテムを使ってしまったりする。

    逆に、それぞれのゲームの進捗を記憶することについては、さほど困ることはない。最近のゲームはナビゲーションが親切なので、クエストログを見たり、適当に動かしているうちに以前何をやっていたかを思い出すことができる。多少タイトルが増えてもこうなので、もしかしたら一種の才能と言ってもいいのかもしれない。

    ■ 複数のゲームを遊んでいる原因の数々

    複数のゲームを遊ぶようになった原因は、いくつか思い当たるので、それぞれについて書いていく。

    生来の飽き性

    本当にしょうもない理由なのだが、ひとつの作品をずっとプレイしていると飽きてしまうのだ。僕は昔から飽きっぽい性格で、それを恥と思った時期もある。しかし、30歳も迫ったいまでは個性だと開き直りつつある。三つ子の魂百までと言うので、僕は死ぬまで飽きっぽい性格と付き合わなくてはならないのだろう。

    さらに飽きっぽいというだけではなく、新しいもの好きな一面もあるため、ひとつのゲームをプレイしている途中でも、遊びたいゲームを見つけるとついプレイを始めてしまう。多くの人は「いま遊んでいるゲームが終わったら、次このゲームをしよう」と考えるのかもしれない。しかし、僕は購入するだけでなく、プレイまで始めてしまう。

    思えば、かつて「積みゲー」が趣味となっていた時期があった。「積みゲー」とは「ゲームを購入したもののプレイすることなく箱を積んでいる状態」を指す。ゲームをプレイすることより、買って積むことが快感になっていた頃と比べると、プレイしているだけマシなのかもしれない。

    面白そうなゲームが多すぎる&情報がどんどん入ってくる

    これは今も昔も変わらないのかもしれないが、世界は面白そうなゲーム(実際に面白いかはさておき)で溢れている。そしてインターネットの普及とコンテンツの充実により、昔とくらべて容易く面白そうな情報をキャッチできるようになった。

    小学生の頃、すでにインターネットはあったものの、主な情報源は「月刊コロコロコミック」とテレビコマーシャルであったことを考えると、いまはネットメディアやYouTubeなどを介して面白そうなゲームの情報が自動的に入ってくる。そんなの見なきゃいいじゃんとは思うのだが、僕は情報ジャンキーなのでついつい見てしまう。これは複数のゲームを遊ぶとは別の悪癖かもしれない。

    いまの時代はAAAタイトル(開発費が莫大なタイトル)だけでなく、インディーズゲーム(個人や小規模なスタジオが作るタイトル)も面白そうなものがどんどん出てくる。しかも、インディーズゲームは東南アジアや南米など、発展途上国と言われる国からも出てくるようになっているので、その分プレイしたくなるタイトルも増えている。

    複数のゲームを買える財政状況

    学生の頃は本当に金が無かった。しかし、いまやどうだろう。1日8時間以上を犠牲にすることで、学生時代の数倍の稼ぎを得ることができている。つまり、ゲームに金を使うことができるようになったのだ。

    しかし、1日8時間以上を仕事に費やしているので、ゲームをプレイする時間は学生時代より短くなってしまう。そうなると、「ゲームを積む」か「並行して複数タイトルをプレイするか」の二択が迫られることになる。僕は後者を取った。それだけである。

    さらに、Steamなどで頻繁に開催されるセールがゲーム購入のハードルを更に下げている。通常5000円以上のタイトルが、セール期間だけ半額や980円になったとしたら、ついつい買ってしまうのがゲーマーのサガ。(ちなみにロマンシング・サガ2と3は購入だけして積んでいる)。つまり、僕はプレイしている何倍ものゲームを積んでいる。

    運営型のゲームタイトルが増えた

    運営型のタイトルは、買い切り型のゲームと比べてプレイ時間が長くなる。それはゲームに明確な終わりがなく、ゲーム会社が運用を続ける限り、遊べるコンテンツが増えていくからだ。

    昔から運営型のタイトルはあった。運営型というと、ソシャゲなどのスマホ用タイトルや、オンラインMMO、対戦型ゲーム(シューティングなど)が多く採用している印象がある。しかし、ここ数年でコンシューマやPC向けのAAAタイトル、特にRPGなどの分野においても運営型のタイトルが増えてきたように思う。

    僕がプレイしている「アサシンクリード ヴァルハラ」も、ソロプレイ専用のゲームではあるがシリーズ初の運営型タイトルになっており、期間限定ゲーム内イベントが開催されることがある。これはコンシューマタイトルの収益を最大化しようとする、つまりパッケージを買っただけで終わりではなく、継続的にユーザーにお金を使ってもらいたいというゲーム会社の目論見がある。

    また、運営型でなくてもDLC(ダウンロードコンテンツ)が出ることも増えている。これは本編に加えたストーリーやコンテンツを追加で販売するものだ。これは、ひとつのタイトルを長く遊んでもらいたいという思いに加え、同じタイトルのリソースを使い回せるのでゲーム会社的にも新規開発よりコストが抑えられる、また売れたゲームのDLCは収益化を望みやすいという事情があるのだろう。

    ■ まとめ

    ここまで書いてきて、僕自身の性格や財政状況の変化が、積みゲーマーから並行複数タイトルプレイゲーマーへと変化させたことにつながっていることが分かった。さらに外部要因として、情報収集のしやすさ、ゲーム業界の収益構造の変化などがあることが分かった。

    つまり、「僕も悪いが、ゲーム会社も悪い」


  • 河口湖に行ってきた

    週末を利用して、山梨県の河口湖に行ってきた。

    今回の旅行は高速バスを利用した。中央道を走って山梨県に向かう中、高速道路のとある場所で、道の右側にはラブホテル、左側には老人ホームがある風景があった。「エロスとタナトス」「諸行無常」「ゆりかごから墓場まで」という言葉がサッと頭の中を巡った。

    バスは富士急ハイランド、河口湖駅、富士山駅の順に停まった。僕が行ったときには、まだ富士山に登ることができる時期だったため、バスの車内や河口湖駅前には富士登山に来たと思われる人々で賑わっていた。

    池袋駅東口のバス乗り場から河口湖駅前まで約2時間の予定だった。土曜日の朝7時10分発のバスに乗ったが、高速がやや渋滞しており30分ほど遅れて到着した。

    特に目的があって河口湖に来たわけではないが、周辺施設について下調べをしていた。そのため、河口湖を周遊するバスがあることも知っていたので、河口湖駅構内にあるバスきっぷ売り場で周遊きっぷ(2日間その路線に乗り放題)を買い、周遊バスで河口湖の南側をウロウロした。

    道の駅かつやまに行った。道の駅の物産館が目当てだったが、特に買うものはなし。シャインマスカットや巨峰を売っていたが、そのあとの行動を考えて買うのをやめた。りんごだったら買っていたかもしれないが、ぶどうは繊細すぎる。移動しながらカバンの中でぶどうジュースを作りたくはない。

    道の駅の近くにあったハーブ館、ワイン館をひととおり巡ったのち河口湖の周りを散歩した。湖には大きい白鳥がいて、人間がちょっかいをかけても無視していた。あと、犬を散歩させている人が多数いて、犬も気持ちよさそうに歩いていた。

    河口湖散歩を満喫したのち、宿に向かう。泊まった宿は「ホテルニューセンチュリー」というホテルだ。建物自体は少し古い気がするが、サービスや部屋はとても良い。河口湖と富士山が見える部屋に泊まることができた。

    はじめて山梨県側から富士山を見た。静岡側から見ていた風景とはまた違って良い。もともと悪天候も予想されていたが、到着してみると晴れていて良かった。

    二日目は「河口湖音楽と森の美術館」と「河口湖木ノ花美術館」というふたつの美術館に行った。これらの美術館はそれぞれ歩いて行ける距離にある。ホテルの方に「久保田一竹美術館も良い」とオススメされたのだが、時間の関係で行くことができなかった。

    河口湖音楽と森の博物館は、オルゴールなど自動演奏をする楽器が置いてある博物館だ。砂絵パフォーマンスなんかもやっていて、子ども連れでも楽しそうだなと思った。本館には本物のストラディバリウス(僕でも知っているバカ高いバイオリン)があるということだったが、僕が行ったタイミングだと別の博物館に貸出をしていて見ることができなかった。

    河口湖木ノ花美術館は、猫のダヤンシリーズの展示をしている美術館だ。よく考えると、僕はダヤンシリーズを読んだことがなかったが、幻想的で可愛らしい絵は見ていて楽しかった。

    特に目的もない旅行だったが、周遊バスのおかげで周辺施設を色々と周ることができて良かった。もちろん、自分で車を運転すればもっと色々できたのだろうけど、バスの良さは運転せずとも乗っていれば着くというところにある。それにバスには色んな人が乗っているのも楽しい。

    時間が経つのはあっという間で、気が付いたら帰る時間。帰りも高速バスだったのだが、日曜夕方の中央道の渋滞を舐めていた。結局、2時間ほどの行程が、3時間40分かかった。普段、高速道路を使ってどこかに行くことがないため、これが通常運転なのか、むしろ軽めの渋滞なのかも分からなかった。とにかく、同じくバスで河口湖に行く方は時間に余裕をもって移動した方が良いだろう。


  • 矢沢永吉50周年ツアー初日に行ってきた

    2022年8月27日土曜日、国立競技場で行われた「EIKICHI YAZAWA 50th ANNIVERSARY TOUR「MY WAY」に行ってきた。アルファベットが並んでいて何だといった感じだが、つまり矢沢永吉の50周年ツアーの初日に行ってきたということである。

    僕は矢沢永吉の往年のファンというわけではない。また、音楽関係の催しに行くこともほとんどない。僕の中の矢沢永吉のイメージは「自分の父親が好きだった」「神泡」「やっちゃえ日産」の三本立てである。(ブラビアのCMにも出ていたか……?)

    そんな状態でもツアーに行くことにしたのは、矢沢永吉サブスク解禁の特集記事を読んで、何か矢沢永吉格好良いじゃんと思ったからだ。それに数年のコロナ禍を経て、行きたい催し物があれば行けるときに行っておくべきという気持ちが強くなったことが大きい。この数年で多くの人がイベントはいつでも行けるわけではなく、突然無くなることもあるということを知ったはずである。

    参加の経緯はこの通り。以下、感想を箇条書きで書いておく。

    • 72歳とは思えない歌声と元気さ
    • あとで調べて知ったが2時間半弱で23曲を歌っていたらしい
    • 確かにMCの時間が短くて、ずっと歌っている印象だった
    • 喋りも面白い
    • 「野外のライブは暑くて年寄りにはキツいね」や「花火の量多くて危ないんじゃない?」的なボヤキトーク多め
    • CDより癖が強い歌と癖が強くない歌がある
    • 「YES MY LOVE」を聞きたかったので生で聞けて良かった
    • 「止まらない Ha~Ha」のタオル投げは楽しい
    • ゲストとしてMISIAが来たが、多忙過ぎるのか本当に数分しかいなかった
    • しかし、MISIAの声はちょっとしか聞けなかったが凄かった
    • 矢沢永吉の一人称って本当に「矢沢」なんだと感動した
    • やはり動きの癖が強いので、家に帰って矢沢永吉の動きをついついマネてしまう

    こうやってまとめてみると、しょうもない感想ばかりになってしまう。いつもしょうもないことを考えて生きているので、これはご愛嬌ということで。。。

    申し込んだのが2週間くらい前で、急いで予習したのでピンとこない曲もある状態だったが、かなり楽しかった。今回は数少ない知っている曲の「時間よ止まれ」や「トラベリン・バス」を聞けなかったので、また行ける機会があればぜひ行きたい。

    矢沢永吉に興味があるが、ちょっと怖そうという人でも大丈夫だと思う。ただ、熱烈なファン(駅前に矢沢のコスプレをした人々が結構いた)も多いので、そこに分け入っていくのは勇気が必要である。また、ファンの年代は40後半以上の方が多い印象だった。若い人もいないわけではないので、変に浮くことはないと思う。

    よく考えると50年も音楽活動をしているのだから、ファンも歳を重ねた方が多いのは当たり前だよな。50周年って途方もない。大学卒業して定年まで働いても(23歳から60歳までとして)37年。自分に50年も続けられる何かってあるのだろうか、などと考えると改めて矢沢永吉の凄さが沁みる。

    会場となった国立競技場は、思っていたより大きかった。余談だが、国立競技場っていつの間に「新国立競技場」ではなくなったのだろうと思って調べたところ、2019年のオープニングの時点で「国立競技場」になっていたらしい。去年も新国立競技場って呼んでいた気がするけど、あれは分かりやすくするためだったのかもしれない。


  • POG 2021-2022を振り返る

    今年のPOGのシーズンも終了したので、成績を振り返っていきたいと思う。

    ちなみに昨年のPOGの振り返り記事は以下の通り。

    https://omoutsubo.funny-moray.com/1123/pog-2020-2021%E3%82%92%E6%8C%AF%E3%82%8A%E8%BF%94%E3%82%8B/

    本題に入る前に少し自慢なのだが、昨年指名したタイトルホルダーとアカイトリノムスメがそれぞれ秋のクラシック(菊花賞と秋華賞)を勝った。POG的にはポイントが加算されなかったので、完全なる自己満足の自慢である。

    タイトルホルダーは天皇賞・春も勝ち、宝塚記念もファン投票1位だ。その後、凱旋門賞も見据えているというのだから凄い。一方、アカイトリノムスメは既に抹消済み。これからの活躍に期待がかかる馬だっただけに残念。同世代のライバルかつ同一馬主のソダシが、今年のヴィクトリアマイルを制したので、今後はソダシの活躍をたくさん見られれば嬉しいと思う。

    さて、自慢と回顧はこのくらいにして本題に入っていきたい。

    2021-2022シーズンの僕の指名馬とその獲得ポイント数は以下の通りである。

    馬名性齢厩舎状態ポイント
    マイシンフォニー牝3[栗東]松永幹夫前走サンスポ賞フローラS(G2) 4着2,527
    スリーパーダ牝3[栗東]斉藤崇史前走フィリーズレビュー(G2) 10着1,940
    アイキャンドウイッ牡3[栗東]池江泰寿前走・3歳未勝利 1着1,320
    チェルノボーグ牡3[栗東]藤原英昭前走・3歳未勝利 2着730
    ファムスパーブ牝3[美浦]栗田徹前走・3歳未勝利 6着188
    カラパナブラック牡3未定未出走0
    ライラックワイン牝3[栗東]松永幹夫未出走0
    レイリ牡3[美浦]萩原清未出走0
    フィアレスデザイア牡3[美浦]鹿戸雄一未出走0
    ピエドラデルーナ牝3[栗東]清水久詞未出走0

    ■ 良かった点

    特になし

    ■ 反省点

    結構真面目に指名したはずなのに、蓋を開けてみると反省点だらけのシーズンだった。上の表を見ると、恐らくPOGをやっていない人でも良い結果ではないことがすぐに分かると思う。

    表の下部に並ぶ0、0、0、0、0、0。これは指名馬の半数にあたる5頭が0ポイント、つまり出走すらできなかったということを指す。体質や適正、思わぬ怪我など出走できなかった理由はさまざまだと思う。運が悪かったということもあると思うが、無事之名馬という言葉が身に沁みる。

    1勝以上できた馬は、指名馬10頭中3頭のみと散々な結果であった。そのような結果であるので、今年はクラシックに出走することは叶わなかった。

    今年も友人らふたりと一緒にPOGグループを作って競っていたのだが、ひとりがキラーアビリティを指名していたため、彼の圧勝。もうひとりは僕と同じく散々な結果だったらしい。

    既に始まっている2022-2023シーズンは、少なくとも今年よりは良い結果を出したいものである。


  • 日本ダービー2022回顧

    今年の日本ダービーも終わってしまった。

    恥ずかしながら、ダービー前日に僕自身の予想と意気込みを記事にした。

    https://omoutsubo.funny-moray.com/1207/%E6%9C%80%E8%BF%91%E3%81%AE%E7%AB%B6%E9%A6%AC%E3%81%AE%E5%8F%8E%E6%94%AF%E3%81%A8%E6%98%8E%E6%97%A5%E3%81%AE%E3%83%80%E3%83%BC%E3%83%93%E3%83%BC%E3%81%AE%E8%A9%B1/

    僕の本命は「アスクワイルドモア」という馬。その理由は有利な1枠1番、そして前走京都新聞杯勝ち馬の2点。しかも、それはアスクワイルドモアの父馬のキズナがダービーを勝利したときと同じ条件である。これらのデータは、何となく運命のようなものを感じさせた。

    また、負けがこんできたので今回のダービーを最後に少しの間、賭け事から身を離そうと思っていた。ツキがない僕が、ツキのありそうな馬を本命とするのは自然なことだ。

    さらに、鞍上が岩田望来というところも買いたくなる材料だった。彼は重賞をずっと勝てず、「親の七光り」だの「(横山)武史と天と地ほどの差がついた」だのネット上で言われたい放題であった。しかしながら、ついに今年重賞を初めて勝ち、その勢いのままに2勝目の重賞勝利を手にした。

    「岩田望来がG1、しかもダービージョッキーになったら盛り上がるやろなあ(ニチャア)」

    僕の中に、岩田望来を応援する思いと、穴馬なので儲かるだろうという欲望が混在していた。あと、なぜかG1を勝てない三浦皇成の顔が浮かんだ。

    そして、発走。岩田望来の父、康誠が乗ったデシエルトが外から先頭を伺う。1コーナーを曲がる頃には、「あっ、これは無理だな」と察してしまった。アスクワイルドモアはお世辞にもキレる脚は持っていない。馬券に来るパターンがあるとすれば、先行して前残りにワンチャン賭けるしかない気がしていた。そして前半1000mを通過したとき、次のような実況が聞こえた。

    「1000m通過、58秒9でいっています」

    これは死刑宣告に等しい言葉であった。あまりにも早すぎる時計。4コーナーから「よーいドン!」の戦いになることは目に見えている。そして、実際その通りになった。

    勝ったのはドウデュース。鞍上は武豊。大一番で武豊が勝つと、どこか「しょうがないか」という気持ちになるのはなぜだろうか。それに馬主のキーファーズも、数年前にはダービーを勝つとは思わなかった。しかし、武豊を凱旋門賞で勝たせるという執念じみた思いが、武豊を再びダービーで勝利させたのは確かだろう。もしかすると、凱旋門賞ももしかするんじゃないかと期待してしまう。

    2着にはイクイノックス。東スポ杯を勝ったときには「これはダービー馬かも」と界隈が盛り上がったものだが、実際には皐月賞、ダービー共に2着。この成績はサリオスを思い出させるが、イクイノックスの全盛期がここではないことを祈る。(もちろんサリオスも復活する可能性はあるが……)

    1着、2着ともに上がり3ハロンが33秒台後半。イクイノックスの方が若干速かったが、道中の位置取りが効いた。そして3着のアスクビクターモア。まさに前残りの典型といった田辺騎手の良騎乗。アスク違いの3着。ビクターをワイルドと書き直しても、僕の馬券は当たらないので関係ない。

    僕の本命のアスクワイルドモアは12着。13番人気だったので、人気よりは前の着順だった。ちなみに裏本命のダノンベルーガも4着。こちらから馬券を買っていても、どちらにせよ負けていたことになる。清々しいまでの完敗である。

    何はともあれ、見ている分にはとても面白いレースだった。ここで馬券購入は一休みだが、競馬は馬券を買うだけがすべてではない。そう、ダービーが終わったということはPOGのシーズンが終わり、そして次のシーズンが始まったということである。また、買わずとも予想はできる。どちらにせよ夏競馬は買うつもりは無かったので、買わない期間のうちに予想力を付けられるようにしたいものだ。


  • 最近の競馬の収支と明日のダービーの話

    いつの間にか、2022年も5月が終わろうとしている。それは競馬ファンにとっては「東京優駿」、いわゆる日本ダービーが開催されることを意味する。

    時が経つのは早いもので、昨年のダービーは2冠がかかるエフフォーリアと、食い下がるシャフリヤールの壮絶な叩き合いが演じられ、競馬ファンたちを非常に熱くしたものだった。結果的にシャフリヤールが勝ったが、敗れたエフフォーリアもその後、天皇賞(秋)と有馬記念を勝つなど、どっちも強い馬たちの戦いだったので見どころがあったのは当然と言えるかもしれない。

    さて、ダービーの話は一旦置いといて、僕の最近の競馬収支の話をする。はっきり言って、今年はまったく当たっていない。マイナスもマイナスである。とは言え、僕は生活費を削るほどギャンブルにのめり込んでいるわけではないので、今年5ヶ月の負けと言ってもたかだか2万円弱ほどだ。それでも負けは負け。お金より何より自分の予想センス、馬券センスの無さに失望している。勝負は時の運とも言うので、今年はツキから見放されているのかもしれない。

    僕の今年の馬券の収支がボロボロということが分かっていただけたところで、明日のダービーの話に戻る。なぜダービーと収支の話が結びつくかというと、明日のダービーを最後に今年は馬券購入を控えようかと思っているからだ。一旦、馬券購入という金銭欲から身を離し、純粋に馬が走る姿を楽しむべきなのかもしれないと思う。

    このような決意をしたところで、それでは「一体どの馬に今年最後の馬券を託すのか」という点が問題になる。

    結論から言うと…

    1枠1番 アスクワイルドモア

    君に決めた!!!!!

    この記事を書いている5/28 20:00段階で、アスクワイルドモアは11番人気の単勝40.1倍だ。18頭中11番人気なので、中というより大に近い穴馬である。破れかぶれで予想をしているということもなくはないが、この馬を本命とするのには一応根拠もある。

    木曜日に全馬の枠順が公開されたとき、イクイノックスやダノンベルーガなど有力馬は全部外側の枠にいってしまった。これが運命のいたずらなのか、JRAの陰謀なのかは分からないが、とにかく強いとされている馬が全部外側にいっちゃったのである。ダービーは外枠より内枠が有利で、その中でも1枠の馬の三着内率はかなり高いということは有名である。

    さらに1枠1番かつ前走京都新聞杯というのはキズナ、ロジャーバローズなどのダービー馬と被る。ちなみにキズナはアスクワイルドモアの父馬である。また、ロジャーバローズは12番人気でダービーを勝ち、当時実際に競馬場でダービーを観戦していた僕とその友だち、そして日本中を「???」という気持ちにした馬だ。(ダービー後、引退してしまったので最強の勝ち逃げなどと言われていたのが懐かしい)

    加えて、鞍上が岩田望来騎手という点も面白い。岩田望来騎手と言えば、今年の京都牝馬Sで重賞初制覇をした。これが98回目の重賞挑戦で初めて掴んだタイトルだった。その後、アスクワイルドモアで京都新聞杯を勝ち、すんなりと重賞2勝目を手にした。これは完全に””流れ””が来ている……!!!

    馬券は潔くアスクワイルドモアの単勝でいきたい。

    何より「ダービージョッキー岩田望来の誕生」を、君も見てみたいとは思わないか…?

    ……ちなみに、通信共同杯を見たあと以下のツイートをしていた。

    もしかすると、ダノンベルーガとアスクワイルドモアの馬連ワイドあたりも買い増すかも……。(こんな態度なので馬券が当たらない)

    何はともあれ、明日は当たろうが当たるまいが楽しみたいものである。


  • 仕事イヤイヤ期~2022春~

    3月に入って仕事へのモチベーションが落ちた。どれくらい落ちたかと言うと、地の底どころかそれを突き破り、地球の反対側のブラジルの表面に達するくらいの落ち込みようだ。僕がブラジルに瞬間移動できれば、見かけ上は仕事へのモチベーションに満ちた状態になるのかもしれない。

    アルバイトではなく、正社員として会社で働き始めて丸3年になろうとしている。自分の中にあるわずかな社会性をすり減らしながら何とか適応してきたが、ここにきてモチベーションが皆無になった。そもそも通常からして仕事へのモチベは高い方ではない。僕からすると仕事こそ人生と時間、体力、精神を捧げながら働く人々は何か別の次元の生き物(時間を食べたりする)のようにしか思えない。

    とはいえ、3年働くと自分の傾向が見えてくる。どうやら僕は3ヶ月周期で仕事へのモチベがおしまいになるらしい。具体的には3月、6月、9月、12月の周期だ。特に9月と3月は最悪に憂鬱な気分になる。業務的な周期なのか、他の天体が地球に近づく周期なのか、それとも他に何か原因があるのかは検討もつかないが、とにかく周期性があることが分かった。その証拠に昨年仕事が嫌だと書いた記事も6月に公開している。

    https://omoutsubo.funny-moray.com/1053/2021/

    2年前の3月8日頃も有休をとって地元に帰省していた。そのときもやはり仕事へのモチベーションが低下していた。ここまでくれば周期的にモチベが下がるというのは、あながち気のせいでもないはずだ。

    しかし、周期性があるからと言って、簡単に対策ができるわけではない。できることと言えば、2年前のように有休をとって、仕事から離れることくらいか。幸い、このモチベ低下は2週間くらいでマシになるので、有休をとれない場合には何とか我慢する他ない。

    逆に仕事へのモチベが上がる周期は無いかなと思いを巡らしたものの、残念ながらそのような周期はないようだった。基本的に低空飛行、たまに墜落ということらしい。あと1週間くらいでマシになるはずなので、できるだけ静かに過ごす。