【紀行】バルハシ湖へ

Notes

先日、縁あって日本人の方々とカザフスタン共和国のバルハシ湖へと行くことになった。

バルハシ湖は中央アジア最大の湖で、面積は16,996㎢。
これは日本最大の湖である琵琶湖の約25倍であり、四国の面積と同程度らしい。カザフスタンには世界最大の湖であるカスピ海もある(これはヨーロッパに属しているらしい)ので、やや存在が薄くなりがちだが、バルハシ湖がとても大きい湖であることに変わりない。

青い○が僕の住むアルマティ。☆が付いているのがサリシャガンである。

僕たちはサリシャガンという駅に列車で行く。ソ連時代の寝台列車だったため、少し古いが割と快適な旅だ。
列車に乗っていたのは10時間ほどだっただろうか。少し遅延し1時間ほど到着が遅れたものの、よく眠ることができた。

現地では知り合いの親戚の方(カザフスタンの人はたくさんの親戚がいる!)に案内してもらった。お宅でご飯もだしていただき、至れり尽くせりであった。

朝食として振舞われた料理。この他に昼食、夕食もご馳走になってしまった。

バルハシ湖は想像していたよりもずっと大きな湖だった。僕は琵琶湖にも行ったことがないので、大きな湖というものを見たことがなかったのだ。今回行ったのはそれを遥かに上回る規模の湖。目の前に湖が姿を現した時、思わず歓声を上げてしまった。

バルハシの湖畔
この風景は完全に海そのものだ

これほど大きな湖では、視覚的には海と錯覚してしまう。しかし、海独特の潮の香りがないため、やや違和感を感じる。

このバルハシという湖は面白く、西側は淡水、東側は塩水だという。つまり、僕たちは淡水側に行ったことになる。東側に行ったら、潮の香りを感じたのだろうか?

また、僕が行った街は独特の”モニュメント”を残しているという点で珍しい。カザフスタンの街ならば、どこに行ってもあるレーニン像をはじめ、様々なもので溢れている。特に、軍事博物館がある関係かミサイルの模型や砲台などが外に置いてある。この博物館の横には公園が併設されており、日中子どもたちがキャアキャア言って遊んでいたので「平和」を強く感じた。
レーニン像
ミサイルの張りぼて
チェブラーシカとゲーナのはずなのだが、不気味なパチモンみたい
カザフスタンで思い浮かべる景色と言えば、広大なステップである。(実際には山岳地帯などもあって自然環境は豊かなのだが)カザフスタンらしい風景をここで見ることができる。
ステップ。白く見える部分は塩である。時期によってはこの辺りも水が入ってくることがあるという。
車で街の中を移動していると、草を食む白馬にであった。大人しく、人間を見ると遠ざかっていった。
時間によって、湖は見せる姿を変える。
この2枚は夕陽に照らされたバルハシ湖である。場所は違うが、日没前と日没後だ。地平線に沈んでいく夕陽はとても美しかった。
たった一日だけの弾丸旅行だったが、とても充実したものだった。午前中に到着し、深夜2時に列車で帰る。そんな慌ただしいものだったが、疲労というよりは興奮の方が身体を満たしている。
現地の方々は口を揃えて「今度は夏に来るといい。湖で泳いだり釣りをするのは楽しいよ」と言った。今後の人生で、再びここに遊びに来れたら良いなと思う。

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