紙の本と電子書籍はどっちがいいか、というのは現代に生きる読書家たちを悩ませる大きな問題のひとつ(だと個人的に思っているんだけど、読書家の皆さんはどうですか?)だ。

散々議論し尽くされてきたことだが、どちらにもメリットとデメリットがある。ちなみにすべての物事にはメリットとデメリットがあることが多く、本の形態に限った話ではないことは注記しておく。
紙の本のメリットは「目に優しい」「物理的に所有しているため、燃えたり捨てたりしない限りは何度も読める」「本棚に並べられてテンションが上がる」などがあり、デメリットは「置く場所が必要」「無くしたら読むことができない」などがある。
電子書籍のメリットは「場所を取らない」「セールが頻繁に行われており安価に買いやすい」「何万冊の蔵書があってもアクセスできる端末と環境があればどこでも読める」などがあり、デメリットは「突然配信が終了するリスクがある」「複数のプラットフォームで購入するとライブラリを統合できない」などがある。
さほど広い家に住んでいるわけでもなく、賃金もそこそこの我が身を思うと電子書籍一択になる。留学生活をしていた頃、Kindleで漫画を買っていて、世界のどこでもインターネットに繋がりさえすれば、最新刊もすぐに買うことができるということは本当にありがたかった。しかし、しかしながら長らく紙での読書を楽しんできた身とすれば、やはり紙も捨てがたい魅力がある。
紙の魅力をひとつ挙げるとすると、紙だけにしかないページをめくるという動作。これは本の中身だけでなく、読書体験全体に影響を及ぼすものになっている気がする。例えば、緊迫したシーンはページをめくる手が速くなったり、少し手が震えたり、汗をかいたりすることがあり、身体も含めて読んでいるような感じになる。電子書籍でもそういうことがまったくないわけではないが、タップやスワイプという動作と、ページをつまんでめくるという動作には幾らか隔たりがあるように思う。
悩んでいても仕方がないので解決策を考えてみたのだが、辿り着いた結論としては「紙の本と電子書籍を両方買う」しかないのではないか、というものだった。
つまり、金である。金はすべてを解決する。
冗談ではなく割と本気で言っていて、基本的には電子書籍で買って、手元に置いておきたいものは紙で買い直そうと思っている。こうすれば仮にAmazonが倒産してKindeが無くなっても、ダメージを少しだけでも軽減できるからだ。流石にAmazonは無くならないと思うが、60年前の人々はソビエト連邦がなくなるとは思わなかっただろうし、何があるか分からないというのが世の常。
あと、手元に置いておきたい本は、他の人に勧めたい本、読んで欲しい本であることが多い。紙の本のメリットのひとつとして、他者に気軽に貸し出しやすいという点もあると思っていて、いわゆる布教用に買うというのもモハメド・アリ(1942〜2016)だろう。
電子書籍は読む端末も重要で、いまは主にスマホを使って読んでいる。以前は10年前くらいに買ったKindle PaperWhiteを使っていたのだが、動作がもっさりしすぎていて流石にストレスを感じたので、使うのをやめている。
最新のKindleを先日のPrimeデーで見たのだが、10年前より1万円から1万5千円くらい値上がりしていてビックリした。そんなわけで、Kindleに3万円出すなら、7万円台のiPad miniでも買おうと思っていた矢先、突然AppleがiPad各種を2万円くらい値上げを実施した。円安と半導体不足その他諸々が憎い。そんなわけで、世界情勢を憎みつつ、いまだにスマホで電子書籍を読む生活を続けている。
有識者がいたら読書におすすめの端末、小説や漫画を買うおすすめのストアを教えてください。惰性でKindleで買っているけど、特にこだわりがあるわけではない(なぜなら気に入った本は紙でも買うから)ので。