いつの間にか2020年も半分終わり、競馬シーズンは既に夏になった。つまり今年も日本ダービーが終わり、宝塚記念が終わったということだ。今年は新型コロナウイルスの流行により現在も無観客競馬が続いている。ただし悪いニュースばかりではなく、牡馬・牝馬ともに無敗の二冠馬が誕生するなど、今後が楽しみなレースも多かった。
何はともあれ、2020年は記録にも記憶にも残りそうな年になることは間違いない。
前置きはここまでにして本題に入りたい。前述の通り、今年は牡馬・牝馬ともに無敗の二冠馬が誕生した。牡馬はコントレイル、牝馬はデアリングタクトである。僕はその現三歳世代を対象にしたPOGに参加していた。本記事ではその反省をしたいと思う。
「POGって何?」という方は、以下を参照のこと。
POGとは「ペーパー・オーナー・ゲーム」の略称で、読んで字のごとく“紙上馬主ゲーム”である。一般的に「ポグ」、あるいは「ピー・オー・ジー」と呼ばれ、自分の所有馬を「POG馬(ポグ馬)」、または「ペーパー」と呼ぶ。血統や厩舎、馬主、生産牧場、評判、あるいは取引価格などなどなど、様々な要素で選んだ馬を決められた頭数だけ所有し、その獲得賞金の合計を競い合う、競馬界最高のゲームなのだ。一般のファンが、架空の馬主になり、愛馬を応援する。ルール次第では超高額馬だって何頭も所有できて、大馬主気分を味わえるのだ。
netkeiba.com(https://pog.netkeiba.com/?pid=info&mode=whats)より引用
言ってしまえば「〇〇で打線を組んでみた」みたいなものである。話題になった6億円ホースのアドマイヤビルゴを所有するのは、庶民には無理だが指名だけならできる。そうPOGならね。
冗談はさておき、そろそろ本題の反省に入りたいと思う。
実は、僕がPOGに参加するのは2019-2020シーズンが初めてである。それも踏まえた上で、以下の2019-2020の僕のPOG指名馬を見ていただきたい。
番号 | 馬名 | 獲得ポイント | 前走 |
---|---|---|---|
1 | ラインベック | 4.800 | NHKマイルC(G1) 8着 |
2 | エカテリンブルク | 2,050 | メルボルンT(500万下) 6着 |
3 | エターナリー | 1,930 | 3歳未勝利 1着 |
4 | カインドリー | 1,411 | カーネーションC(500万下) 5着 |
5 | スペースシップ | 1,320 | あすなろ賞(500万下) 3着 |
6 | エレヴァテッツァ | 710 | サンスポ賞フローラS(G2) 11着 |
7 | レヴィオーサ | 451 | 3歳未勝利 5着 |
8 | アサシン | 267 | 3歳未勝利 7着 |
9 | サトノマッスル | 191 | 3歳未勝利 9着 |
10 | ワイワイキング | 117 | 3歳未勝利 6着 |
これは酷い。自分で見返してみても酷い結果である。見てわかる通り、10頭のうち4頭が未勝利馬……。ワイワイキングは名前で選んだのもあるが、実は1億円を超える価格で取引された高額馬。また、レヴィオーサは母がヴィルシーナでオーナーは佐々木主浩。どちらも走るかと思ったが、振るわない結果となってしまった。
一方、思いがけない活躍をした馬もいた。獲得ポイントで3位のエターナリーである。この馬、実は1勝馬。それでも、そこそこ獲得ポイントを獲得しているのは[1-6-1-1]という戦績にある。なんと9回走って2着6回。掲示板を外したのは新馬戦の1回のみという活躍をしてくれた。
10頭中、クラシックに出走したのは1頭。超良血のラインベックのみである。NHKマイルも期待していたのだが、当日鞍上予定だった津村騎手が負傷して交代。まさかの武士沢騎手×金子オーナーという珍しいものを見ることになった。先日はダートに初挑戦して逃げ勝つというサプライズも演出し、今後の活躍も期待できる一頭だと思う。
残念ながら振るわない結果になってしまったのだが、POG初参加を終えて僕なりに感じたことをまとめておきたいと思う。
① 高額馬が走るわけではない
ワイワイキングも然り、前述のアドマイヤビルゴも然り、高額馬だからと言って走るわけではない。牝馬二冠を達成したデアリングタクトは約1300万円で落札された馬。どうしても高額馬は目立つが、それだけを指針にするのは良くない。(もちろん高額馬でキッチリ走る馬もいる)
② 血統だけで走るわけではない
「ディープ×アパパネなんて絶対走るだろw」というのが、3頭連続でダメだった時点で察せる事実。とは言え、3頭とも未勝利なんてことはないので、アパパネって結構優秀なお母さんのような気がする。むしろシーザリオが異常なのでは。また、指名していたカインドリーという馬は2018年の皐月賞馬エポカドーロの全妹である。同じような活躍を期待して指名したのだが、現実はそう甘くなかった。〇〇の全弟や全妹というのは気になる存在だが、だからと言って兄や姉のように走るわけではない。
③ POG本の推奨馬は意外と当てにならない
昨年、初めてのPOG参加ということで書籍「POGの達人」(いわゆる赤本)を買っていた。今年の指名馬を決める際に改めて読んでみたのだが、よく見るとコントレイル、デアリングタクトに重い印を打たれていないことに気が付いた。一方、重い印を打たれていたのはヴァーダイトとスパンクルドスターの2頭。どちらもディープ産駒で、それぞれ母スタセリタと母クリソプレーズという超良血。「② 血統だけで走るわけではない」と被る部分もあるが、ここで言いたいことは「POG本を執筆するようなプロたちでさえ、活躍する馬を見極めるのは難しい」ということだ。
結局のところ、馬は走ってみないと分からない。今年も懲りずにPOG 2020-2021に参加している。今年の指名馬がどのような走りを見せるのか、昨年の指名馬たちが古馬になってから活躍するのか、などなど来年の今頃が楽しみでならない。
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