『ドラゴンズドグマ ダークアリズン』をクリアした

※この記事には『ドラゴンズドグマ ダークアリズン』のネタバレが含まれます。

Switch版『ドラゴンズドグマ ダークアリズン』をクリアした。厳密には、界王というボスを倒してストーリーをクリアした。いつでも二周目が始められる状態である。

追加コンテンツの「黒呪島」は、少し触っただけでほとんどプレイしていない。そのため、「ドラゴンズドグマ ダークアリズンをクリアした」と言いつつ、本当は「ダークアリズン」の部分は全然クリアしていないことになる。

本作は2013年にPS3/Xbox 360向けに発売された。Switch版の発売は2019年である。11年も前だ。古いゲームということもあり、いまならセールだと500円以下で購入できることもある。事実、僕も年末年始のセールで400円台で購入した。この記事を読んで興味が出たら、お昼ご飯一食分以下の値段なのでぜひ購入してプレイしてほしい。

なぜいまさら古いゲームをしているのか。それは今年3月にドラゴンズドグマ2が発売されることが決定したからだ。動画や記事を見る限り面白そうだったので、予習するために1作目をプレイしていた。

■ システム

本作のジャンルはアクションRPGだ。レベルや装備など一般的な成長/強化システムと、ボタンを押して攻撃やジャンプ、ガードやスキル発動などを行うアクション要素が入っている。いまの時代にはよくあるジャンルである。

戦闘

他のアクションRPGと比べても、本作のアクションはかなり楽しい。アクションRPGなのだから当然だろうと思うかもしれないが、この世界には面白くないアクションのアクションRPGがたくさん存在しているのだ。

楽しいとはいえ、最初は敵の強さと独特な操作に戸惑うことになる。序盤は、そこらへんにいる盗賊がめちゃくちゃ強い。攻撃力も高いし、集団で襲ってくるので、一回攻撃を受けて怯んでいるうちにボコボコにされて死ぬ。

また、本作には敵へのロックオン機能がないので、敵に攻撃が当たらね~と思いながら武器をぶん回しているうちにボコボコにされて死ぬ。ロックオン機能がないのは意図的なものらしい。ドラゴンズドグマ2の開発インタビューでそう言っていたので、どうやらドラゴンズドグマ2にもロックオン機能はなさそうだ。

しかし、これはただのアクションではなくRPGである。このゲームにはレベルという成長要素と、ジョブというキャラの特徴を決める要素、そしてジョブランクという各ジョブの成長要素があるのだ。そして、相棒たるポーンがいるのだ。これらの要素を駆使してドラゴン討伐の旅を楽しむゲームである。

ジョブ

ジョブは基本職3種、上級職3種、混成職3種の計9種類がある。基本職はファイター、ストライダー、メイジ。それぞれ、ファイター(剣と盾で戦う)、ストライダー(ダガーと弓で戦う)、メイジ(杖と魔法で戦う)というようにジョブごとに扱える武器とスキルが異なる。

上級職はそれぞれ基本職の特徴をより強くしたようなジョブである。最後の混成職はファイターとメイジの特徴をもつミスティックナイトや、ストライダーとメイジの特徴をもつマジックアーチャーなどがある。ちなみに混成職になれるのは主人公である覚者だけで、ポーンは基本職と上級職にのみなることができる。

そのジョブのまま敵をたくさん倒すと、ジョブランクがあがっていく。これが上がると新たなスキルを習得できるようになる。ただし、スキルの習得にはジョブポイントというものが必要で、これは敵を倒したりクエストをクリアしていたらいつの間にか溜まっている。

僕はストライダー→レンジャー→マジックアーチャー→アサシンというようにジョブを変えていった。このゲームはある程度ストーリーが進めばジョブを変えられるようになる。しかも、一回そのジョブになれば、なんのコストもかけずにジョブチェンジを繰り返せる。

レベルアップ時にステータス変化が起こるのだが、どうやら各ステータスの上昇率はジョブに依存しているらしい。僕のポーンはファイターやウォリアーといった近接系のジョブにしていたため、主人公と比べると体力が大きく違う。

ポーン

本作の最大の特徴といってもよいポーンシステム。ポーンとは主人公の相棒のような存在で、メインポーンとサブポーンの2種類に分かれる。メインポーンは1体のみで、主人公と同様にキャラメイクが可能。ジョブも変えられるし、レベルもあがっていく。文字通り相棒のような存在だ。

一方、サブポーンは2体まで連れていける。ただし、レベルは上がらないしジョブも変えられない。これは他のプレイヤーが作ったメインポーンを、自分のサブポーンとして使えるというようになっていて、本作のオンライン要素のひとつである。強くはなっていかないので、サブポーンは頻繁に変えることになる。

開発側は一人で遊んでいるのにまるで他の人と遊んでいるような感覚を作りたいというようなことを言っていたが、11年前の技術ではそれも難しく、途中から似たようなことばかり言うので「知ってますぜ」と思いながら共闘した。ただ、確かに人から借りたサブポーンが、これから行く場所の知識を持っていたりすると道案内をしてくれて、これは他のゲームにあまりない体験だったので面白かった。ポーンがどれくらい進化しているのかは、ドラゴンズドグマ2の楽しみな部分だ。

■ ストーリー

ドラゴンに心臓を取られて「覚者」という存在になった主人公が、「ポーン」と呼ばれる異世界から来る人間もどきのパートナーとドラゴンを倒すために旅をするという物語だ。

ポーンだけでなくNPCも結構多彩だ。しかし、本編で特定のキャラの背景が深く掘り下げられることはほとんどないため、終始「こんなヤツもいたな」くらいの気持ちでストーリーを眺めることになる。

サブクエストとして各NPCにちなんだものも用意されているが、時限付きのものが多い気がした。僕のように一心不乱にメインストーリーを追いかける遊び方をしていると、そのクエストの存在に気付かないまま、進行してしまうことも多いのではないだろうか。

例えば、最初の村にキナという女性がいる。メインヒロインっぽい立ち位置なのかと思っていたが、「呪い師の森に行く」というクエストが発生した以降は特に何もないなと存在すら忘れていた。そして終盤、たまたま立ち寄った修道院にキナがいて驚いた。僕が冒険に夢中でキナの存在を忘れているうちに、いつの間にか出家してしていたのだ。恐らく何かのクエストがあったのだろうが、僕はそれを見ることができなかった。

面白いの終盤の展開である。ネタバレ盛々で書くと、最後ドラゴンから最も好感度が高かったNPCを生贄に出すか、それともドラゴンと戦うかの二択を迫られる。

僕はアニメ版『ドラゴンズドグマ』を見たことがあり、あれは救いようのないエンドだった。ゲーム版は少しはマシかな程度のエンドを迎えた。こうして見ると「何とも言えない終わり」というのが、開発の考えるドラゴンズドグマのコンセプトのひとつに位置づけられている可能性がある。そのため、恐らく3月発売のドラゴンズドグマ2も「うーん」と言いたくなるような物語の顛末が用意されているのではないかと思う。

ストーリーについては多くの人が可もなく不可もなくという評価を下すのではないだろうか。

まとめ

  • アクションが面白いアクションRPG
  • 序盤は敵が強いが、レベル上げや装備を整えると楽しくなる
  • ポーンという独自のシステムがあり、2での進化に期待
  • 一周のプレイだけだとサブクエストを見落としがちでNPCに感情移入が難しかった
  • ストーリー全体は可もなく不可もなく
  • ワンコイン以下で買える場合があるのでぜひ遊んでみてほしい

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