唐辛子の栽培と収穫、そして加工

Notes

今年に入って、何か植物を育ててみようかという気持ちになった。ペット可のアパートに住んでいるのだが、犬や猫を買うのはハードルが高すぎる。植物ならベランダに置いて、たまに水をあげればよい。

実は、植物を育てるのは初めてではない。以前、多肉植物をいくつか買ってきたものの、あまり水をあげなくてよいので育てている感が薄かった。それもあってか、管理も甘くなってしまい、結局枯らしてしまっていた。お恥ずかしい話である。

「せっかく植物を育てるのであれば、簡単に手入れができて食べられるものが良い」と思った。

トマト、ナス、キュウリなど候補はたくさんある。しかし、どうもいまいちピンとこないところに、ふと昨夏、青唐辛子のオイル漬けを作ったことを思い出した。そこで今年は自分で唐辛子を育ててみようかと思い立った。

■ 唐辛子の栽培

唐辛子の育て方を調べてみると、初心者が種から始めるのは難しそうなことが分かってきた。そこで今年の5月、僕が住む市営の園芸センターのようなところに唐辛子の苗(鉢?)を買いに行った。この園芸センターには、これまでも何度か来たことがあったため慣れたものである。

どんな種類の唐辛子が売られているのかも知らないまま買いに行ったが、オイル漬けにすることを考えると、ある程度辛味がある種類がよいなと思っていた。

そして、実際に買ったのは「鷹の爪」「コーリャングリーン」「コーリャンレッド」の3種類。コーリャンの2種は名前の通り、韓国の唐辛子品種らしく、グリーンはかなり辛いということだった。

家に帰って苗をプランターに植え替える。土はダイソーで売られていたピーマン用の土を使用した。唐辛子は支柱で支えてあげる必要があるらしいので、これもダイソーで購入。100円ショップ様様である。

水やりは朝と夕の一日二回。肥料は二週間に一回……らしいが、ちょっとサボってしまったので反省。(水やりは毎日した)。

水が少ないと辛味が増すと聞いたのだが僕自身が辛党ではないため、辛すぎると困るもビビって水やりをこまめにした。辛味を追求するなら、あえて放置もアリだったのかもしれない。

植え替えた当初の写真を撮るのを忘れたのだが、しばらく水をやっていると可愛い白い花をつけた。

その後も水をやり続けていると、唐辛子の実がなってきた。コーリャングリーンが一番最初に実をつけ、コーリャンレッド、鷹の爪の順番で徐々になりはじめる。最初は青いので、赤くなるのを待つ。

やがて赤くなってきた。ちょっと忙しくてコーリャングリーンまで赤くなってしまった。名前的に緑の時点で収穫するべきだった。

それぞれ充分赤くなってきたため収穫をした。

■ 唐辛子の加工

せっかく食べられる植物を選んで育てたので、ちゃんと加工までした。当初、青唐辛子のオイル漬けを考えていたが、青唐辛子がひとつもないので、別のものに加工していく。

● 鷹の爪

鷹の爪は乾燥させることにした。乾燥用ネットを探しにダイソーに行ったのだが、行った店舗には置いていなかった。その足で島忠というホームセンターにも行ったのだが、ここにも置いていない。ザルはあったが、風で飛んでいくのが怖かったので買わなかった。

結局、麻紐を買ってきて編んでみることにした。調べると編み方も出てきたので、少し頑張れば結ぶことができた。

なんか可愛い感じに。肥料が足りなかったのか実が小さいような気もするが、素人栽培なのでご愛嬌ということで……。

● コーリャンレッド

コーリャンレッドはピーマンと一緒にピクルスに加工してみた。ピクルス液も自作したいと思っていたので練習がてらに。

辛すぎず、サッパリとしたピクルスになった。もう少し辛い唐辛子を使っても良かった気がする。このピクルス液を作るために、ハーブのタイムの鉢植えも買ってしまった。

● コーリャングリーン

赤くなってしまったコーリャングリーンは、辛味が強いという話だったので、調味料系に加工してみる。

1つめはハリッサ。チュニジアとかそのあたりの調味料?らしく、最近ハウス食品がチューブで売っている。その商品で存在を知ったのだが、食べてみて「これ自分でも作れるんじゃね?」と思っていたのだ。

クミン、コリアンダーシード、キャラウェイシード、唐辛子、ニンニクをすり鉢で潰し、オリーブオイルと塩を加えて混ぜ混ぜするだけ。

作ってて気付いたのだが、ハリッサを作るときには乾燥唐辛子の方が良い。生唐辛子だとうまくすり潰せない。(当たり前だが)

中央アジアに留学していた身としては、クミンはお馴染みである。羊肉にクミンをかけたヤツが美味しいので、ハリッサも羊肉に合いそう。

2つめはピカンテ。唐辛子をにんにくと一緒に大量のオリーブオイルで焼き、残ったオイルである。

唐辛子にしっかり穴を開けないと、破裂して大変なことになることを学んだ。

これはパスタなどにかける。

■ 何度も収穫できるのが唐辛子の魅力

収穫後も水やりを続けていたのだが、最近また唐辛子たちが花をつけはじめた。つまり、また収穫の機会があるということなので、今後が楽しみである。

コーリャングリーンは小さい実を既につけている。次は青いうちに収穫してオイル漬けにしたい。

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