薬物で逮捕される人を「意外」と思うケースの少なさ

毎年のように芸能人が薬物乱用で逮捕されているが、他の犯罪と違って「えっ? あの人が!?」と思うことは少ないような気がする。そういう身なりやイメージの芸能人と薬物は惹かれ合う傾向にあるのか。それとも薬物を乱用したことで、そういうイメージへと引っ張られてしまうのだろうか。

殺人事件などが起きると、その犯人をよく知る(とされる)人物が「会うと挨拶をしてくれて良い人というイメージでした。あの人がまさか…」等のテンプレインタビューが放映される。こういう場合、「ああ、やっぱりやると思ってましたよ。あの人、おかしかったですもん」と言うことは少ない気がする。

これはセンセーショナルに事件を伝えたいマスメディア、今後の近所付き合いを考えると隣人を悪しざまに罵ることはできない近隣住民など、色々な要素が合わさって、このような形で世間に出てくるのだろう。また、我々もその犯人のことなど何一つ知らないので、イメージの持ちようがない。

一般人と芸能人、殺人と違法薬物所持を比べることはできないし、よく考えると明らかに殺人をやってそうなヤツがそこらへんを歩いていたら困る。そんなものは北斗の拳の世界だけでいい。視点を変えると、北斗の拳の世界は殺人、放火、薬物何でもござれであり、ここに虫も殺せないような人物がいれば、そちらの方が異端になってしまう。

犯罪ではないが、芸能界のニュースで毎年あるのは不倫騒動だろう。他人のお家騒動をそんなに騒ぎ立てなくてもと思うが、人気商売なので騒ぎ立てられるのは仕方ないかとも思う。つまり、ペヤングにGが入っていた騒動みたいなもので、食品に虫、誠実そうな芸能人に不倫の組み合わせは非常にマズい。それに、そのうち風化していくだろうということも共通している。

芸能人の多くは良いイメージを世間に植え付けたいものなので、不倫をした芸能人は「意外!」と世間で言われることが多い気がする。明らかに不倫をしそうなキャラは、案外不倫をしていない(もしくはバレずにうまくやっている)らしい。イメージとのギャップがあると世間は騒ぎ立てるのだ。ギャップが少ないと数字(視聴率や閲覧数)を取れないため、わざわざ書くほどではないということになる。あと、芸能界は事務所の力の有無も関係があるだろう。

何にせよイメージとのギャップで人気が落ちるのであれば、薬物をやってそうで、やっぱり薬物をやってた芸能人の人気は別に落ちることはなく、「ああ、やっぱりやってたんですね。はいはい」くらいで落ち着く点では得かもしれない。いや、薬物やってそうな人間のことは、警察もマークすると思うので総合的に見て損かもしれない。

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