『Wild Hearts』のストーリーをクリアしたので、感想を残しておく

2023年2月末。多くのゲーマーが某魔法学校に入学するなか、僕は『Wild Hearts』を購入して獣狩になっていた。僕はマグルの獣狩。

『Wild Hearts』は、エレクトロニック・アーツとコーエーテクモゲームスが共同で開発したハンティングアクションゲーム(いわゆる”狩りゲー”)だ。体験版をプレイしていたのだが、思っていたより面白かったため、ついつい購入してしまった。約一ヶ月かけてストーリーをクリアしたので、感想を書いておく。

ちなみにクリアまでにかかった時間は約50時間であり、プレイしたハードはXbox Series Xである。

■ 楽しい「からくり」

本作独自のシステムとして「からくり」がある。フィールド内にジャンプ台を作って壁を登ったり、獣に空中から攻撃を仕掛けたりできる。

当初、からくりがうまく出せずにイライラすることもあったが、少しプレイしているうちに慣れてきた。敵の動きに合わせて、ササッとからくりを展開し、それが見事にハマると気持ちがいい。

● どの「連結からくり」を使うか迷うのが楽しい

さらに、基礎からくりを適切な順番で適切な数並べると、連結からくりという様々な効果を持ったからくりを出すことができる。例えば、筺(はこ)を六個置くと「門」という連結からくりを出すことができ、相手の突進や攻撃を弾くことができる。

連結からくりは、攻撃するだけでなく、体力を回復できるものや、獣の属性攻撃に対する耐性を高めたりするものがある。終盤に出てくる獣は、属性攻撃値が非常に高く、連結からくり「変転の灯篭」を使わないと最悪一撃で死ぬことがある。

ただし、基礎からくりは全六種類ある中から、四種類しか狩りに持っていくことができない。そのため、狩りの中で使用できない連結からくりが出てくる。そのため、これから戦う獣に対して最も効果的なものは何か、攻撃を重視するのか、回復を重視するのかを考える必要がある。このバランスが結構よくできている。

● 「龍脈からくり」を置くのが楽しい

通常のからくり(基礎からくり)とは別に「龍脈からくり」というものがある。これはモンハンでいうところのキャンプを、自分で作り出すことができるものである。モンハンでは、キャンプの場所は固定だが、本作では自分で好きな場所に複数設置することができる。

もちろん回数制限があったり、必要なリソースがあったりするが、フィールドを自由に開拓し、自分だけのルートやキャンプを作ることができるのはワクワクする要素だ。他のプレイヤーの世界にお邪魔すると、その人のキャンプを見ることができるので、「へえ、こんな配置をしているんだ」と思う。

からくりは本作の中で魅力的な要素のひとつなので、もっと性能や見た目を自分好みにカスタマイズできれば良いなと思った。もしかすると、ゲームを進めれば何かしらあるかもしれないが、一種の自己表現ややり込むことができる要素として「からくりのカスタマイズ」は、今後のアプデや続編(あれば)でできるといいなあと思った。

■ 獣との戦闘

● 武器種がそれぞれ個性があって良い

本作は武器種が8種類あり、それぞれ個性的である。更に、武器には斬・叩・突の三つの特性と、四種類の属性があり、狩る獣によって攻撃が通りやすいものがあるため、色々作ってみる動機になる。このあたりはモンスターハンターシリーズと同じような感じだ。

本作は「からくり」という要素を推しているので、どの武器も展開や解放などのギミックが入っている。例えば、僕は槌というハンマーのような武器を主に使っていた。ただのハンマーではなく、攻撃を当てたときにタイミングよくRTを入力すると、展開攻撃といってコンボのようなものが発生する。これの三段階めを当てると、とんでもないダメージが入るのだ。これが気持ちよくて使っていた。

同じような理由で、変形棍という武器も少し使っていた。これも相手に特定の攻撃を当てるとゲージがたまり、それがMAXになった状態で出せる攻撃がめちゃくちゃ強い(当てるのが難しいが)。

モンハンは割ともっさりとした重いモーションが多いが、こちらはスピーディな動きが多いように感じた。特にからくりを使って出す攻撃は、飛びかかりながら切ったり殴ったりと素早く動きつつ、戦えるので面白い。

● 獣のデザイン

本作に登場する「獣」は、動物と自然の驚異が組み合わさったデザインをしている。例えば、ラセツ(羅雪)というパッケージを飾る獣は、狼と雪(というか凍った波?氷柱?)を組み合わせたデザインをしている。特に獣が怒ったときのエフェクトはド派手で見ていて面白い。

そこらへんにいる小型獣も、鹿の角がタケノコになったりしたデザインで可愛い。これらの小型モンスターは狩ることもできるが、しゃがんで静かに後ろから近づけば「なでる」こともできる。なでることでしか手に入らない素材(食材)もある。シカやうさぎ、猿やトカゲ、なんかひらひらしたよく分からない生物などをなでるだけでも楽しい。

● カメラワークは正直よくない

Wild Heartsは総合して面白いゲームだと思うが、カメラ、特にターゲットカメラの使いづらさは問題点だと思う。

獣の中には素早い動きをするものも多く、一気に画面内から画面外へ、画面外から画面内への移動および攻撃をしてくる。ターゲットカメラがその動きを追いきれないため、獣がジャンプや飛翔をすると、どこにいったのか見失い、攻撃をくらってしまうことがあった。

単純にカメラ視点がプレイヤーに近すぎるのではないかと思った。湊など非戦闘時にキャラクターが大きく表示されるのは悪いことではないが、戦闘中のカメラはもっと引いても良いのではないかと思った。

今後のアプデでカメラ周りが修正されることを願いつつ、新たな獣の登場に期待したい。

■ 今後の楽しみ

クリアこそしてしまったが、まだまだ戦っていない強化個体もたくさんいるし、収集要素も全然集めていない。さらに、本作はアップデートで獣や武器、防具が追加されることが決定しているため、まだまだ遊ぶことができそうである。

また、友人たちに布教して購入してもらうことには成功したが、各々の都合によりオンラインマルチプレイは満足にできていない。適当に野良でマルチプレイをしても楽しいのだが、狩りゲーは知り合いとボイチャを繋ぎながらワイワイするのが楽しい。この部分をもっと楽しんでいきたい。

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