Notes

  • 存在しない都市についての本を何冊か読んだ

    歎異抄について何冊か本を読んでからの約三週間の間、存在しない都市について書かれた本を三冊ほど読んでいた。そのキッカケは、積んでいた本の中に『方形の円 偽説・都市生成論』があったからだ。作者はギョルゲ・ササルマン。どこの国の作家なのか見当もつかない。

    そして『方形の円』、つまり四角の丸という不思議なタイトル。さらにサブタイトルの「偽説・都市生成論」。この文字列にワクワクするのは僕だけではないだろう。創元SF文庫の表紙も素敵だ。

    『方形の円』は建築学校出の作者が考えた36個の架空の都市について書かれた短編集だ。中には2ページほどのショートショートのような作品もある。分かりやすいストーリーになっているものもあれば、抽象的な内容のものもあり、それぞれ味わい深い。

    ちなみに、作者のギョルゲ・ササルマン氏はルーマニアの作家とのこと。本の内容はとても面白かった。解説は酉島伝法が書いていた。『皆勤の徒』は好きな作品なのでこの解説も嬉しい。

    解説でも触れられているが、『方形の円』と同時期に似たコンセプトの作品がイタリアで出ているという。というより、そちらの方が有名な作品のようだ(恥ずかしながら僕は知らなかったが)。

    それはイタロ・カルヴィーノの『見えない都市』という作品である。こちらも存在しない都市についての短編が多数書かれたものである。ただし、『方形の円』が架空の都市の崩壊を描くのに対し、『見えない都市』はマルコ・ポーロがフビライ・ハンに対して見てきた都市の様子を語るという体で進んでいく。

    せっかくなので、これも購入して読んでみた。僕は文学の素養が無いので解説を読むまでまったく分からなかったが、『見えない都市』は実験的小説の側面が強いらしい。各章のタイトルが意図的に配置されており、そこに書かれている内容に意味があるようなないような。パズルのようになっているとのこと。

    文学理論や実験小説のようなものについては疎く、もうちょっと勉強した方がよいかもと思った。かもと思っただけなので、実際に勉強するかは不明。

    最後にこれまた積んでいた(というよりパラパラと読んだが、ちゃんと通して読んでいなかった)『世界をまどわせた地図』という本をついでに読んだ。

    これは小説ではなく、実際の地図に描かれた存在しない都市や国、大陸について集めた本である。アトランティス、ムー大陸、エルドラドなど有名どころから、蜃気楼を見間違えたらしい架空の島、詐欺師が意図的についた嘘のせいで地図に描かれた島などが紹介されている。

    中でも台湾について大嘘を綴ったジョルジュ・サルマナザールという人物についての話が面白かった。彼の書いた『フォルモサ 台湾と日本の地理歴史: 台湾と日本の地理歴史』が平凡社ライブラリーから出ているので、これは買って読む予定。

    それにしても架空の都市や国というのは、なぜこうもワクワクするのだろうか。いや、実際に存在する都市の話でも、行ったことがない/見たことがない場所の話はとてもワクワクする。人間に備わった探究心、自分の知らないものを見たい、知りたいという心の働きのせいなのだろうか。

    毎日通っている場所でも、ふとしたときに全然知らない場所に見えることだってある。もしかすると、僕たち一人一人にとって、同じ場所でもまったく違う場所に見えていることもあるのかもしれない。


  • 『歎異抄』を読んだ

    岩波文庫版の『歎異抄』(たんにしょう)を読んだ。恐らく大学院時代に丸善で買ったものなので、6年以上前から積んでいたことになる。ページ数は少ないため、一度軽く読んだ気もするが何一つ覚えていないので、実質初めて読む状態だ。

    歎異抄 – 岩波書店 (iwanami.co.jp)

    いきなり仏教書を読むということで、何かあったのかと思われるかもしれないが心配ご無用。たまたま目に入って読んでみるかという気持ちになっただけだ。とはいえ、今年に入ってから凄腕スナイパーが主人公のスワガー・サーガを2ヶ月続けて読んでいたため、無意識に殺生を禁ずる仏教の心を求めていたのかもしれない。

    『歎異抄』と言えば「悪人正機」の一文「善人なをもて往生をとぐいわんや悪人をや」が有名で、歴史の教科書にも載っていた気がする。その程度の知識しかなく、そもそも「歎異抄」の「歎異」って何……?というレベルだ。

    実際に『歎異抄』を読み、少なくとも「歎異抄」という名前の意味は分かった。歎異抄を記したとされる親鸞の弟子の唯円というお坊さんが「親鸞様の言っていたことと異なる説が世間に流布していることを嘆いて書いた」というのが歎異抄の意らしい。つまり、唯円が親鸞の真意を正しく伝えるために記したものということだ。

    そもそも歎異抄は親鸞が書いたものだと勝手に思っていたので、弟子が書いていたとは知らなかった。ちなみに親鸞について知っていることも少ない。浄土真宗の開祖で「何も見ずに名前を漢字を書け」と言われても書ける自信はない名前の筆頭だということくらいの知識である。

    とにかく『歎異抄』を読んだ。岩波文庫版は94ページしかないため、読もうと思えばすぐに読み終えることができる。そして読み終えた。しかし、一体何が書いてあるのかサッパリ理解ができなかった。これで読んだと言えるのか……?

    何も理解できなかった理由は大きく2つある。1つ目は読んだ岩波文庫版は必要最低限の解説しか記されていなかったこと。そのため、これだけを読んでも『歎異抄』のことをイマイチ理解できなくても不思議ではない。2つ目はそもそも前提として仏教のことを何も知らないので、当然仏教書である『歎異抄』を読んでも分からないだろうということ。

    理解できないなら、理解できるように知識を集めれば良かろう。そこで歎異抄関連の本を追加で2冊読んでみた。仏教の初歩の初歩から勉強するのも良いが、とにかく『歎異抄』に興味をもったので、いまはまず『歎異抄』関連の本を読む方が良いだろうという判断。鉄は熱いうちに叩け、だ。

    一冊目は阿満利麿『『歎異抄』講義』』。これは著者が勉強会で行った講義を書き起こしたものらしく、歎異抄の各章について解説をしているため、ボリュームは大きいが内容は分かりやすかった。

    筑摩書房 『歎異抄』講義 / 阿満 利麿 著 (chikumashobo.co.jp)

    二冊目は高橋源一郎『一億三千万人のための『歎異抄』』。高橋源一郎さんの本は競馬に関する随筆くらいしか読んだことがなかった。この本は著者が私的に現代語訳した歎異抄である。とにかく現代語なので読みやすい。ただ、解説はあまりないため、一冊目でこの本を読むとかえって理解が難しくなるように思う。

    一億三千万人のための『歎異抄』 (asahi.com)

    二冊読み、そもそも浄土真宗が現世に期待をしない思想であるということを知った。「念仏をすれば救われる」という考えは知っていたが、救われるのは来世以降の話であり、現世利益のために念仏をしても救われるわけではないらしい。念仏をする→死後、どこかで阿弥陀が救う→仏になるという流れ。いまの浄土真宗の教団がどういう教えをしているかは知らないが、少なくとも親鸞はそういうことを言っていたらしい。

    他の宗派が必死に修行して生きながらにして悟りをひらいて仏になろうと頑張っている横で、どんなに頑張っても自力で仏になるのは不可能と言い切る潔さ。自力ではどうすることもできないので他力本願(阿弥陀仏による救い)によって死後救われるという思想は、現代の我々にはなかなか受け入れるのが難しい。もっと言うと、現代人だけでなく当時の親鸞の弟子たちも「念仏以外にもやった方がいいことありますよね?」と聞きにきており、あれこれ動かないでいることへの漠然とした不安感は人間の生来のものらしい。

    現世で仏になるのは無理ゲーなので、念仏して来世以降で阿弥陀の救いをワンチャン待つ。やることは念仏だけなので間口は広いが、今生で救われること自体は諦めているため、この世に絶望しないと辿り着けない境地のように感じた。余談だが、法然や親鸞の生きた時代は激動で、彼らの人生も激動のものだったようなので、そういうことを信じるのも分からなくもない。親鸞の人生について興味が出たので、後日関連する書籍を読んでみたいと思っている。

    そもそも仏教とはいうのは、「四苦八苦」という言葉があるように、人間の活動のあらゆることが苦しみを生むという現代人の価値観からすると遠いところにある考えがあるっぽい。どうしても現代人の我々は「正しい努力をすれば物事は良い方向に進む」と思ってしまう節があるので、すべてが苦しみだ~と言われてもピンとこないというか、どこか受け入れがたいものがある。

    どうやら僕は阿弥陀の誓願が必要なほど今生に絶望をしていないらしいことが分かってきた。もっと歳をとり、人生色々あればいつか心の底から念仏を唱えるようなこともあるのかもしれない。

    他にも色々と面白いことが書いてあるので、人生に絶望したときに読んでみてもよいだろう。


  • 最後の親知らずを抜いた

     先日、行きつけの歯医者で最後の親知らずを抜いた。

     「最後の」とは言っても、僕の記憶ではこれまでに抜いた親知らずは二本しかなく、今回抜いたものが三本目のはずだった。しかし、歯医者で見せられたレントゲン写真を見ても残っているはずの一本の親知らずは見当たらない。最初から三本しか無いのか、それとも忘れているだけで人生のどこかで抜いたのかは分からない。

     そういうわけで、これが最後の親知らずの抜歯になった。

     三本目の抜歯ということで、僕としても慣れたものだった。右側の親知らずは上下ともに既に無く、上の抜歯と下の抜歯のどちらについても経験があったからだ。つまり、上は比較的楽だが鼻腔に貫通するリスクがあって怖く、下は比較的難作業かつ顎の神経が近いので顔面麻痺などのリスクがあってとても怖いということだ。

     今回抜歯したのは左下の親知らずだったので、難作業かつ顎の神経が近いので顔面麻痺などのリスクがあってとても怖かった。しかも、治療前に歯科医から「抜いたあと、とても痛むと思います~」と言われ、恐怖に拍車がかかる。これまでの抜歯ではこんな告知は無かった。これは本当に痛むやつだ……。

     歯科医が痛みを告知してきたのは、この親知らずを抜くことになった経緯に関係がある。親知らずの前の奥歯(7番と呼ばれているものだ)の神経が数年前に他界し、冠を被せて何とかごまかしてきた。しかし、冠は度々外れ、土台も歯肉の下に潜り込む奥ゆかしさを見せ始めた。そのため、その横にいる親知らずを抜歯した上で、骨を少し削り歯肉の高さを下げて土台を露出させようというのだ。親知らずの抜歯と土台の確保。一石二鳥。一挙両得。二兎を追うものは一兎をも得ず。

     そのため、まだコンニチワしていない骨に若干埋まっている親知らずを無理やり取り出すことになったのだ。恐らく、こうした経緯こそが歯科医をして「痛みを覚悟せよ」と言わしめた原因であろう。患者たる僕は診察台で震えることしかできない。

     しかも、歯と神経が結構近いらしく麻痺のリスクもゼロではないと言われた。CTを撮って確認したところ、若干距離があるので大丈夫だろうということだったがリスクはあるということらしい。

     さて、抜歯は無事に終わった。40分くらいかかっただろうか。これまでの親知らずの抜歯よりも時間、労力ともにかかった印象である。特に歯を抜くときは神経が近いためか痛みを感じた。

     抜歯中、脳裏に「ヌキありの歯医者」という言葉が浮かんでは消えた。昔、歯科医もののアダルトビデオを見たことがある。それは治療台に寝かせられた男性患者が、女性歯科医(助手の場合もある)からわいせつな行為をされる受け身な内容だったが、実際に診察台に寝かせられて何かされても恐怖でしかないよな~と考えたりした。診察台に寝かせられている状態は無防備の極みであり、拷問とかされても逃れようがないからだ。

     また、痛みと恐怖から意識を逸らすために脳内でポメラニアンを数えたりした。眠れないときにやる「羊が一匹…」のポメラニアン版である。なぜ数ある動物の中から犬、そして数多の犬種の中からポメラニアンが選ばれたのかは皆目検討もつかない。しかし、僕の脳は安心の象徴としてポメラニアンを選択したのであり、これは今後の人生でも一つの有用な知見になりそうだ。

     そして、数日が経った。

     歯科医の予告通り痛みはそれなりにある。決して激しい痛みではないが、じんわりとした痛みがある。特に夜は副交感神経かなにかが活発になるせいか痛みが酷い。痛み止めも処方されたが、それももう飲み干してしまったため、手持ちのロキソニンで何とかするしかない。幸い、顔面に痺れはない。

     親知らず抜歯後は、血餅(かさぶたのようなもの)が取れないように細心の注意を払って生活をすることになるのは、これまでの経験から知っていた。激しいうがいをしないように言われるのはそのためだ。それ以外にもストローを使ってものを飲む、くしゃみなども敵である。しかし、いまは花粉症真っ只中。くしゃみが出そうになるし、何回かくしゃみをしてしまった。

     次の歯医者まで数日ある。何とか乗り切りたい。


  • 2024年2月の読書まとめ

    2月は4冊の本を読んだ。いずれも1月からずっと読んでいたスワガーサーガだ。

    S・ハンター『極大射程』上下巻を読んだ – 滑稽ウツボによる生存報告 (funny-moray.com)

    2月の読書メーター
    読んだ本の数:4
    読んだページ数:1794
    ナイス数:14

    ブラックライト 上 (扶桑社ミステリー ハ 19-2)ブラックライト 上 (扶桑社ミステリー ハ 19-2)感想
    前作とは趣が変わり、なんだか探偵小説のようなテイスト。バドのその後にはショックだったし、サムも老いてしまっているのはショックだったけど、少しずつ真実が見え始めていくのは面白い。
    読了日:02月09日 著者:スティーヴン ハンター
    ブラックライト 下 (扶桑社ミステリー ハ 19-3)ブラックライト 下 (扶桑社ミステリー ハ 19-3)感想
    上巻には無かったスナイパー同士の銃撃戦があって良かった。バドも元気に出てきて良かった。ただ、サムが死んでしまったのは悲しい。 サスペンス色の強かった前作から一転、ミステリ物のような雰囲気で進み、エンタメ小説として一貫しながらも色んなテイストで物語を書くことができる作者の力量に敬服。
    読了日:02月13日 著者:スティーヴン ハンター
    狩りのとき 上 (扶桑社ミステリー ハ 19-4)狩りのとき 上 (扶桑社ミステリー ハ 19-4)感想
    過去編が始まった。名前だけ出ていたダニーの人となりが描かれるのが良い。極大射程で名前だけ出てきたソララトフが出てくるが、極大射程とちょっと設定に食い違いがある気がする。この違和感は著者の間違いなのか、それとも下巻で何かタネ明かしがあるのか。
    読了日:02月22日 著者:スティーヴン ハンター,Stephen Hunter,公手 成幸
    狩りのとき 下 (扶桑社ミステリー ハ 19-5)狩りのとき 下 (扶桑社ミステリー ハ 19-5)感想
    上巻はほとんど1971年が舞台だったので、いつになったら現代のボブの話に戻るんだろうかと思いながら読んでいた。ダニーが死ぬことは極大射程から分かっていることなので、どういう展開になるか読めなかったからだ。しかし、この下巻ではそこに仕組まれた陰謀と真実が明るみになっていく。ミステリ要素あり銃撃戦ありで、どんどん読み進めてしまった。著者は読者を誘導するのが本当にうまい。
    読了日:02月26日 著者:スティーヴン ハンター

    読書メーター

    これでボブ・リー・スワガーを主人公とした三部作+外伝一作(計七冊)を読み終えた。大長編シリーズということもあり、さすがにエンタメ要素が高くて面白い。

    一作目の極大射程は、大統領暗殺未遂事件の犯人に仕立てられた主人公ボブ・リー・スワガーが、どのようにして難を逃れ、自分をハメた人間たちに報復していくのかという筋書きだった。続く二作目はボブの父親アール・スワガーの死の真相を追う探偵もののようなストーリー仕立てになっている。さらに三作目はボブの相棒だったダニーの話がメインで、それが現代のボブの身の回りの事件に繋がっていくというストーリーだ。それぞれ主人公は共通しているのだが、テイストが異なっており、飽きずに読むことができた。

    一旦、スワガー・サーガはここで読むのをやめて、3月は違う毛色の本を読んでいくつもり。


  • 『ドラゴンズドグマ ダークアリズン』をクリアした

    ※この記事には『ドラゴンズドグマ ダークアリズン』のネタバレが含まれます。

    Switch版『ドラゴンズドグマ ダークアリズン』をクリアした。厳密には、界王というボスを倒してストーリーをクリアした。いつでも二周目が始められる状態である。

    追加コンテンツの「黒呪島」は、少し触っただけでほとんどプレイしていない。そのため、「ドラゴンズドグマ ダークアリズンをクリアした」と言いつつ、本当は「ダークアリズン」の部分は全然クリアしていないことになる。

    本作は2013年にPS3/Xbox 360向けに発売された。Switch版の発売は2019年である。11年も前だ。古いゲームということもあり、いまならセールだと500円以下で購入できることもある。事実、僕も年末年始のセールで400円台で購入した。この記事を読んで興味が出たら、お昼ご飯一食分以下の値段なのでぜひ購入してプレイしてほしい。

    なぜいまさら古いゲームをしているのか。それは今年3月にドラゴンズドグマ2が発売されることが決定したからだ。動画や記事を見る限り面白そうだったので、予習するために1作目をプレイしていた。

    ■ システム

    本作のジャンルはアクションRPGだ。レベルや装備など一般的な成長/強化システムと、ボタンを押して攻撃やジャンプ、ガードやスキル発動などを行うアクション要素が入っている。いまの時代にはよくあるジャンルである。

    戦闘

    他のアクションRPGと比べても、本作のアクションはかなり楽しい。アクションRPGなのだから当然だろうと思うかもしれないが、この世界には面白くないアクションのアクションRPGがたくさん存在しているのだ。

    楽しいとはいえ、最初は敵の強さと独特な操作に戸惑うことになる。序盤は、そこらへんにいる盗賊がめちゃくちゃ強い。攻撃力も高いし、集団で襲ってくるので、一回攻撃を受けて怯んでいるうちにボコボコにされて死ぬ。

    また、本作には敵へのロックオン機能がないので、敵に攻撃が当たらね~と思いながら武器をぶん回しているうちにボコボコにされて死ぬ。ロックオン機能がないのは意図的なものらしい。ドラゴンズドグマ2の開発インタビューでそう言っていたので、どうやらドラゴンズドグマ2にもロックオン機能はなさそうだ。

    しかし、これはただのアクションではなくRPGである。このゲームにはレベルという成長要素と、ジョブというキャラの特徴を決める要素、そしてジョブランクという各ジョブの成長要素があるのだ。そして、相棒たるポーンがいるのだ。これらの要素を駆使してドラゴン討伐の旅を楽しむゲームである。

    ジョブ

    ジョブは基本職3種、上級職3種、混成職3種の計9種類がある。基本職はファイター、ストライダー、メイジ。それぞれ、ファイター(剣と盾で戦う)、ストライダー(ダガーと弓で戦う)、メイジ(杖と魔法で戦う)というようにジョブごとに扱える武器とスキルが異なる。

    上級職はそれぞれ基本職の特徴をより強くしたようなジョブである。最後の混成職はファイターとメイジの特徴をもつミスティックナイトや、ストライダーとメイジの特徴をもつマジックアーチャーなどがある。ちなみに混成職になれるのは主人公である覚者だけで、ポーンは基本職と上級職にのみなることができる。

    そのジョブのまま敵をたくさん倒すと、ジョブランクがあがっていく。これが上がると新たなスキルを習得できるようになる。ただし、スキルの習得にはジョブポイントというものが必要で、これは敵を倒したりクエストをクリアしていたらいつの間にか溜まっている。

    僕はストライダー→レンジャー→マジックアーチャー→アサシンというようにジョブを変えていった。このゲームはある程度ストーリーが進めばジョブを変えられるようになる。しかも、一回そのジョブになれば、なんのコストもかけずにジョブチェンジを繰り返せる。

    レベルアップ時にステータス変化が起こるのだが、どうやら各ステータスの上昇率はジョブに依存しているらしい。僕のポーンはファイターやウォリアーといった近接系のジョブにしていたため、主人公と比べると体力が大きく違う。

    ポーン

    本作の最大の特徴といってもよいポーンシステム。ポーンとは主人公の相棒のような存在で、メインポーンとサブポーンの2種類に分かれる。メインポーンは1体のみで、主人公と同様にキャラメイクが可能。ジョブも変えられるし、レベルもあがっていく。文字通り相棒のような存在だ。

    一方、サブポーンは2体まで連れていける。ただし、レベルは上がらないしジョブも変えられない。これは他のプレイヤーが作ったメインポーンを、自分のサブポーンとして使えるというようになっていて、本作のオンライン要素のひとつである。強くはなっていかないので、サブポーンは頻繁に変えることになる。

    開発側は一人で遊んでいるのにまるで他の人と遊んでいるような感覚を作りたいというようなことを言っていたが、11年前の技術ではそれも難しく、途中から似たようなことばかり言うので「知ってますぜ」と思いながら共闘した。ただ、確かに人から借りたサブポーンが、これから行く場所の知識を持っていたりすると道案内をしてくれて、これは他のゲームにあまりない体験だったので面白かった。ポーンがどれくらい進化しているのかは、ドラゴンズドグマ2の楽しみな部分だ。

    ■ ストーリー

    ドラゴンに心臓を取られて「覚者」という存在になった主人公が、「ポーン」と呼ばれる異世界から来る人間もどきのパートナーとドラゴンを倒すために旅をするという物語だ。

    ポーンだけでなくNPCも結構多彩だ。しかし、本編で特定のキャラの背景が深く掘り下げられることはほとんどないため、終始「こんなヤツもいたな」くらいの気持ちでストーリーを眺めることになる。

    サブクエストとして各NPCにちなんだものも用意されているが、時限付きのものが多い気がした。僕のように一心不乱にメインストーリーを追いかける遊び方をしていると、そのクエストの存在に気付かないまま、進行してしまうことも多いのではないだろうか。

    例えば、最初の村にキナという女性がいる。メインヒロインっぽい立ち位置なのかと思っていたが、「呪い師の森に行く」というクエストが発生した以降は特に何もないなと存在すら忘れていた。そして終盤、たまたま立ち寄った修道院にキナがいて驚いた。僕が冒険に夢中でキナの存在を忘れているうちに、いつの間にか出家してしていたのだ。恐らく何かのクエストがあったのだろうが、僕はそれを見ることができなかった。

    面白いの終盤の展開である。ネタバレ盛々で書くと、最後ドラゴンから最も好感度が高かったNPCを生贄に出すか、それともドラゴンと戦うかの二択を迫られる。

    僕はアニメ版『ドラゴンズドグマ』を見たことがあり、あれは救いようのないエンドだった。ゲーム版は少しはマシかな程度のエンドを迎えた。こうして見ると「何とも言えない終わり」というのが、開発の考えるドラゴンズドグマのコンセプトのひとつに位置づけられている可能性がある。そのため、恐らく3月発売のドラゴンズドグマ2も「うーん」と言いたくなるような物語の顛末が用意されているのではないかと思う。

    ストーリーについては多くの人が可もなく不可もなくという評価を下すのではないだろうか。

    まとめ

    • アクションが面白いアクションRPG
    • 序盤は敵が強いが、レベル上げや装備を整えると楽しくなる
    • ポーンという独自のシステムがあり、2での進化に期待
    • 一周のプレイだけだとサブクエストを見落としがちでNPCに感情移入が難しかった
    • ストーリー全体は可もなく不可もなく
    • ワンコイン以下で買える場合があるのでぜひ遊んでみてほしい

  • 2024年1月の読書まとめ

    かつて僕は読書大好き少年だった。「図書館で本を借りまくり 知識を増やして次の本へ」(めざせポケモンマスターのメロディでお読みください)といった具合。しかし、当時は金がなく時間だけはあったので無料で手に入る娯楽として読書があったのだ。

    大学生、会社人となっていくにつれ、労働、飲酒、乱痴気パーティの味を覚え、気が付けば読書習慣はどこかに消え去った。そもそもコンテンツ共有過多の時代だ。読書以外に映画、ゲームなどのエンタメも溢れかえっており、そのすべてがユーザーの可処分時間を奪い合っている。

    そんな中で、あえて読書習慣を復活させようと思っている。ドラマや映画も面白いのだが、やはりそれらの原作小説の密度には敵わないことも多い。(当然、視覚情報的には映像の圧勝。しかし、キャラクターの内面を文字として描ける小説は、よりキャラクターの思考過程や苦悩を深堀りできる)

    最低限1日15分は読書の時間を設けるという小さな小さな習慣だが、とりあえず2024年1月は毎日達成できた。その中で以前の記事で書いた2冊を含め、3冊の本を読めたので記録として残しておく。

    1月の読書メーター
    読んだ本の数:3
    読んだページ数:1357
    ナイス数:3

    極大射程 上 (扶桑社ミステリー)極大射程 上 (扶桑社ミステリー)感想
    昔、映画の方は見た。年末年始のkindle本セールでシリーズが安くなっていたので一括で購入して読み始めた。 映画だと導入の部分が上巻の半分を割いて描かれているので読み応え抜群。僕は銃火器についての知識はなく、ミリオタでも無いが、文章からハードボイルドな格好良さが伝わってくる

    読了日:01月10日 著者:スティーヴン・ハンター
    極大射程 下 (扶桑社ミステリー)極大射程 下 (扶桑社ミステリー)感想
    上巻での伏線が下巻で一気に回収される気持ちよさがある。丹念に準備された狙撃のような上下巻だった。



    読了日:01月15日 著者:スティーヴン・ハンター
    ダーティホワイトボーイズ (扶桑社BOOKSミステリー)ダーティホワイトボーイズ (扶桑社BOOKSミステリー)感想
    スワガー・サーガの外伝的作品ということで読み始めた。悪党たちが主人公ということで最初は心配だったが、読み進めていくうちに悪党たちにも多少は感情移入してしまうようなストーリーテリングでついつい読み進めてしまった。どこかに純粋さを感じさせる悪党と、不倫をしているベテラン巡査とが追いつつ追われつつしていく展開が面白い。
    読了日:01月29日 著者:スティーヴン・ハンター

    読書メーター

    スワガー・サーガだけで一ヶ月が終了してしまった。とりあえずボブ・リー・スワガーの三部作までは続けて読もうと思っているので、3月後半くらいまでスワガー・サーガを読むことになりそうだ。


  • S・ハンター『極大射程』上下巻を読んだ

    2024年一発目の読書はスティーブン・ハンターの『極大射程』上下巻だった。一発目と言いつつ、上下巻合わせて2冊読んでいるのは御愛嬌。せっかく読んだので感想というか、メモというかを残しておく。

    年末年始のkindleセールで安くなっていたので、シリーズを一気に購入した。映画の方は昔見たことがあったが、原作小説を読むのは初だ。

    あらすじは以下の通り。

    隠遁生活を送るヴェトナム戦争の英雄、伝説的スナイパーのボブ・リー・スワガーのもとにある依頼が舞い込む。新たに開発された銃弾の性能をテストしてほしいというのだ。だが、それはボブを嵌める罠だった。恐るべき陰謀に巻き込まれ、無実の罪を着せられたボブは、FBI捜査官のニックとともに、事件の真相を暴き、陰謀の黒幕に迫る。愛と名誉を守るための闘いが始まる!

    Amazon.com(https://amzn.asia/d/eQmXKkZ)より

    言ってしまえば、罠にハメられて逃亡者となった凄腕スナイパーによる復讐劇だ。スナイパーが主人公なので、ライフルについての描写が多分にある。僕は銃社会ではない日本生まれ日本育ちだし、ミリオタでもないので銃のことはサッパリ分からないが、それでも楽しく読むことができた。

    楽しく読めたのは、やはりストーリーに起伏があって、これからどうなるんだろうと思わせるポイントが随所にあるからだと思う。主人公のボブの視点だけでなく、敵側の視点やFBI捜査官ニックの視点など複数の視点に切り替わりながらストーリーが展開していく。後半にいくにつれて、ボブの視点で描写されることは減っていくため、彼が何を考えているのか、どうするつもりなのかが読めない。そのため、読者はむしろ敵側の視点からボブの行動を見守ることになる。

    スナイパーの話なのだから、銃を撃ちまくるだけなんでしょう?と思いがちだが、むしろ銃を撃つ描写より、そこに至るまでの過程が丁寧に描かれている。そのため、前述のように読者はボブの行動(射撃を含め)を待つような状態になり、少しずつ焦らされていくのが上手いところだと思った。実際、下巻にはボブが銃を撃つ描写がたくさん出てくる場面があるのだが、そこに至るまでに散々焦らされていたので、ようやく撃ち始めたときにカタルシスを感じられた。

    伏線もいくつか仕掛けられており、それらが回収されていくのも楽しい。スナイパーは実際の射撃の前に入念な準備をするものらしいが、本書のストーリーもそのようだった。繰り返しなるが、劇的な展開に至るまでに丹念に準備されている。

    さて、主人公のボブ・リー・スワガーがヴェトナム戦争に従軍したということで、やや隔世の感がある。ベトナム戦争は1975年までなので、僕が生まれるはるか昔である。なぜベトナム戦争なのかというと、本書がアメリカで出版されたのが1993年だからだ。

    30年以上前に刊行された小説なので、当然いまほど監視カメラもないし、携帯電話もインターネットもほとんど出てこない。そうした背景で成り立っているストーリーではある。

    それを引いても、読んでいて面白い。シリーズが10巻以上あるのも納得である。現在、シリーズの外伝的作品である『ダーティ・ホワイト・ボーイズ』を読んでいる。こちらも読み応えバッチリで、ついつい読み進めてしまう面白さだ。

    最後に、映画の方の『ザ・スナイパー 極大射程』を見たことを書いておく。小説で上巻の半分を費やして描写された展開がものの15分くらいで終わって驚いた。尺の都合上、キャラの設定が大きく異なる部分があった。どちらも目を通した上で、小説版の方が面白いし好きだなと思った。


  • ブログのサーバーを移転した

    ブログのサーバーを移転した。

    これまでZ.comの「Z.com WP」というサービスを使っていた。使い勝手が良いサービスというわけでもなかったのだが、月額料金が安かったこととWordpress初心者だった5年前(いまも初心者のままだが)に、特に何も考えずに導入したのだ。

    それから約5年。取得したドメインの更新期限が近付いているというメールが来ていたため、久しぶりに「Z.com WP」のアカウントにログインした。すると、こんなお知らせが出ているではないか。

    な、何だって!?

    これはマズい。今後の対応については何も書かれていないが、とにかくサービス終了は確定なので、このままだとサーバーが解約され、ブログの管理画面も開けなくなるはずだ。

    それから移転先を色々と考えた。もともとBloggerというGoogleが買収した老舗ブログサービスを使っていたので、そちらに戻すことを考えた。調べてみると、Googleがドメイン管理事業を手放していることと、過去にGoogle+などを終了させてきたことを考えるとBloggerもサービス終了や他の会社に売却される可能性がありえる。

    他にもはてなブログやnoteなど無料で使えるサービスのメリットとデメリットを調べたのだが、総合的に考えると引き続き自分でサーバーを借りてWordpressでブログ運営をしたほうが良さそうという結論に至った。そしてZ.com WPが終了することを考えると、やはりサーバーは大手のものを借りた方が良さそうだ。国内の大手だとさくらやロリポップあたりを聞いたことがあったが、ここはXserverにした。

    料金はZ.comの倍くらいかかるのだが、大手であることとZ.com WPからの引っ越しの記事がヒットしたからだ。その記事とは事情が異なったのだが、多少は参考になった。XserverにはWordpress移転機能もあったため、説明に沿って行うだけですんなりと移転できた。Z.com独自のプラグインも一緒に移動されてエラーを吐いたが、ファイルを削除すると無事に表示されるようになった。

    先述の通り、僕は「funny-moray.com」という独自ドメインも取得しているのだが、これもZ.comで取得したものだったので、ドメイン移管をする必要がありそうだった。こちらも説明に沿うだけですんなりとできた。

    最初はうまくいくか心配したが、サーバーもドメインもすんなり移転、移行できてしまった。もしかすると、今後問題が起きる可能性もあるが、そのときはそのときで対処していきたいと思う。

    よく考えると、SNSやVLOG全盛の時代にブログという時代遅れのフォーマットを使い、月千円くらいの出費をしながらサーバーを借りて、て収益化しているわけでもなく、たまに記事をアップロードするという行為は珍しいのかもしれない。趣味のひとつと考えると、そんなに高い出費でもないのでボチボチ続けていきたいと思う。


  • 2024年の抱負

    気が付いたら2023年が終了し、2024年が始まっていた。

    個人的には2024という数字の並びが好きだ。なぜなのかは分からない。もしかすると、20(4×5)24(4×6)というように、4の倍数が連続してみえるからかもしれない。とはいえ、1216年や1620年が好きかと言われると「別に…」という感じなので、早くも自説は否定されてしまった。

    こんな話はどうでもよい。

    新年早々、北陸では大きな地震とそれによる津波が発生し、被害を受けた方や不安の多い時間を過ごされている方々も多いと思う。また、痛ましい事故や事件も相次ぎ、今年の日本は一体どうなるのかと不安な想いにかられてしまう。僕自身も私事であるが、とあるトラブルに正月から見舞われたのだが、それについては後日記事として書く予定だ。

    そんな中で、僕自身の今年の抱負を書いて世間に詳らかにするのは憚られる気持ちもあった。しかし、僕が記事の公開を自粛したところで何も変わらない。それならいっそ、この記事を公開しておこうと開き直った次第である。

    ■ 2024年の抱負

    僕は昨年、30歳になった。つまり、今年は31歳になるわけである。このペースでいけば、いつの間にか40歳になっている気がする。昨年は人生における非常に大きな進捗があり、その関係で自分の時間というのは大幅に減った。大変なことも多いが、それなりに楽しく暮らせているので、人間は何事も適応できるのだなあと思う。

    これまでの30年余の人生を振り返ると、自分は我の強い人間であると思う。しかし一方で、人の顔色を伺い、無難な道を選ぶ気質があることも分かっている。つまり、ワガママかつ面倒くさがりなのだ。自分のやりたいことはやりたいけど、面倒なことはあまりやりたくないという文章にすると最悪の気質を持っているらしい。さらに妙に真面目というか融通の利かないところもあるため、性格の面倒くささに拍車をかけている。

    そんなわけで(?)、今年は面倒くさがりの方を少しだけ克服できるような年にしたい。30年の暮らしの中で染み付いてきた気質が1年で無くなるとはこれっぽっちも思っていない。しかし、1/30くらいは克服できるのではないか。そういう気持ちで面倒だなあと思って避けていたことを、意識的に取り組んでみたい。

    まず、ブログの記事を最低でも2週に1本は投稿するようにしたい。本当は週1やそれ以上のペースで投下できればよいのだが、いきなり無理をしても1月で力尽きるのが見えている。なので最低でも月2本は何かしらを書き世間に開陳していきたい。これを12ヶ月続けなければならないので、考えるだけでも面倒だ。しかし、何とか書いていく。

    次に、最近本を読めていないのが気になっている。大好きな小説すら読めていないので、今年は最低でも毎月1冊は本を読むようにする。1冊としたのは、読もうとするものの中に難解かつ重厚なものもある可能性を鑑みてのことである(哲学書とか専門書とか)。読んでないにもかかわらず、毎月本は買っているので、読むべき本は多数あることは救いだ。特に読みたいと思っていた長編小説のシリーズに取り組む予定。

    小説を読むということに関連して、小説を書くということにも挑戦したい。僕は小学生の頃に漠然と小説家になりたいと考えていた。20代の頃は目の前の生活や享楽的な大学生活に必死で創作欲というものは失われていたが、昨年になって突然、創作の小さな火が心の中に灯るのを感じた。そこでショートショートを2編書き、それをとある賞に送ってみたのだが落選。狭き門であることを思い知らされた。ここで辞めるのは簡単だが、下手くそでも書き続けないと上達はないと思うので、何とか今年は長編を1本書き上げ、何かしらの賞に応募することを目標とする。SFかもしれないし、官能小説かもしれない。何かしら形にし、うんこ以外のものを生み出す年にしよう。

    書く&読む&書く、という文章関連の抱負ばかりになってしまった。ずっとサボってきたインプットとアウトプットをやっていく一年にしたいと思っている。上記以外の抱負は、プライベートなものになりすぎるのでここでは書かない。とにかく、家族や友人など自分の周りの人たちを大事にできるよう心に余裕をもって生活するのが最大の目標である。


  • Blueskyを触ってみた

    Blueskyの待機リストに登録して二ヶ月ほど経った先日、ようやく招待コードが送られてきたので、早速アカウントを作って触ってみた。

    Blueskyとは?

    BlueskyとはTwitterの創設者らが作ったTwitterっぽい分散型SNSだ。分散型なのでMastodonやMisskyのように、何かしらのサーバーにアカウントを作ることができる。

    現在のところ、招待制のSNSなのでアカウントを作るには招待コードが必要だ。招待コードは、既にBlueskyのユーザーから貰うか、公式サイトの待機リストにメールアドレスを登録し、そのうち送られてくるのを待つかの二通りの方法で入手可能である。

    僕は前述の通り、待機リストに登録し二ヶ月ほど待った。そして、始めたばかりなので人にあげられる招待コードを持っていない。ずっと使っていると招待コードが付与されるらしい。

    Blueskyを触った感想

    第一印象は超シンプルなTwitter。

    基本的な操作感はTwitterと変わらない。いいねやリツイート、引用リツイートなどの基本的な機能もある。投稿に使用できる文字数は300文字なのでTwitterより多い。

    一方、ハッシュタグやトレンドなど、Twitterにはあるがこちらにはない機能もいくつかある。後述するが、鍵垢やDMもない。ワード検索、アカウント検索はあるため、それらを使って情報を探さなければならない。ただ、現時点ではTwitterほどアカウント数、投稿数が多くないため、探せる情報そのものが少ないように思う。

    情報を探すと言えば、BlueskyにはFeedという機能がある。Feedは誰かがまとめてくれた公開リストのようなものである。例えば「Japanese Cluster」というFeedには、日本語の投稿が表示される。

    触った感想を書こうと思ったが、かなりシンプルなものなので、いまのところあまり書くことがなかった。それよりも発展途上のサービスということで、アプデの方が書きたい内容が多い。

    Blueskyの最近のアプデ

    どうやら、2023年12月(今月!)の更新によって、UIの日本語表示化アプデがあったらしく、良いタイミングで始めることができた。個人的には英語表記でも問題はないのだが、英語のみだと知り合いに勧めづらいという問題があるからだ。

    さらに、最近アイコンが「青い蝶」になった。これじゃBlueskyじゃなくてBluebutterflyじゃないかと思わなくもないが、これまでは青空のアイコンだったので、こういうモチーフが分かりやすい方が、SNSに対するイメージや愛着が沸きやすくて良いのかもしれない。

    大きなアップデートとしては、Blueskyはログアウトした状態でも投稿を見れるようになったらしい。確かにTwitterもログアウトした状態でも公開アカウントの投稿であれば見れるはずなので、仮にアカウントを持っていなくても投稿を見れるようになるはずだ。

    一応、ログアウトした状態では自分の投稿を見ることができないようにする設定も追加されている。ただ、これはあくまでBlueskyのアプリやウェブサイトでの設定であり、他のツールなどを使えば表示される可能性もあるらしい。

    加えて、BlueskyはオープンなSNSを標榜しているらしく、現時点では非公開アカウント(いわゆる鍵垢)やダイレクトメッセージのような機能はない。つまり、Blueskyに投稿した内容はすべて、誰からでも見られるようになっていると意識する必要がある。

    これが良いのか悪いのかは分からない。企業や自治体などの告知アカウントにとっては影響がないかもしれない。個人にとっては、迂闊な投稿はできない(本来はTwitterなどでも迂闊な投稿はすべきでない)ので、より慎重な使い方をすべきだろう。

    まとめ

    • 初期のTwitterを思わせるシンプルな分散型SNS
    • 独自機能もあるが、足りない機能もある印象
    • オープンなSNSなので、投稿が誰からでも見られる可能性がある
    • これからのアプデに期待

    触ってみた感想をまとめるとこんな感じ。いまの段階だと、どの層のユーザーを狙っているのか分かりづらい印象を受けた。Twitterの後継になりたいのか、それとも別路線でいきたいのか。現時点では不完全なTwitterクローンといった感じ。これでは、僕のようなミーハーもしくはいろんなSNSを触るのが好きなユーザーしか参加しないだろう。そもそも、多くの日本人はBlueskyの存在すら知らないのではないか。

    まだまだ未完成な部分も多いと思うので、これからのアップデートで単なるTwitterクローンではなく、Blueskyの独自色(Mastodonなどとも違った特徴)が出てくれば、使いたいと思えるものになるかもしれない。

    個人的には使っていく予定なので、もしBlueskyをやっている人はフォローしてくれると嬉しい。

    https://bsky.app/profile/funny-moray.bsky.social