何でも”はやい”ことがもてはやされる時代に生きてるなあ、と思うことがあります。インターネットの速度、新幹線の速度、何かが流行って廃れていく速度、20年前と比べると何でもはやくなっています。
最近では「タイパ」という言葉もあって、ポケットモンスターダイヤモンド/パール世代からすると「ダイパ?」と聞き違えたりしますが、タイムパフォーマンスの略とのこと。どれだけ時間を効率的に使えるかを指す言葉みたいですね。
タイパを意識してか、動画はどんどん短くなっているし、本の要約サービスなんてものも人気なようです。つまり楽しいはずの趣味も、いかに時間を効率的に使って楽しむかという方向にシフトしているようなのです。
短いといえば「スカートとスピーチは短い方がいい」という決まり文句も今ではコンプライアンス的にNG。時代は常に変わっているということですね。
とにかくスピード、速さ、早さな世界です。僕の好きなアニメ『スクライド』の大人気キャラのストレイト・クーガーもこう言っています。
お前に足りないモノは!それはーー
情熱思想理念頭脳気品優雅さ勤勉さ!
そして何よりもーー
速さが足りない!
(アニメ『スクライド』18話より)
クーガー兄貴が言っているのは、悩まずに速く突っ走れというエールなのですが、この世界の速さはちょっと押し付けがましさがありますね。あと、速さ(スピード)といえばこれか。
僕は ついてゆけるだろうか
君のいない世界のスピードに(『BLEACH』第49巻より)
よくネタにされるけど普通に格好いいですよね。これ確か死神代行消失篇の最初で、一護が死神じゃなくなるところのセリフで色々失った状態を表していたはずです。
しかし、僕はついてゆけないです。加速し続ける世界のスピードに。
そういえばこんなこともありました。何年か前、転職活動をしているとき「今後のキャリアプラン」について聞かれて10年スパンの話をしたのですよね。それを聞いた面接官が一言。「それは数年で達成する、できるものですよ」と。それを聞いて「落ちたな(確信)」と思いましたね。実際落ちましたが、やはり世間から求められているスピードが速い。ちなみに面接官はストレイト・クーガーではありませんでした。
仕事は速度が求められ、まあそれに何とかついていっているわけですが、趣味には速さを持ち込みたくないなと思いますね。ファスト映画、ファスト読書なんてしたくないなと思います。むしろ面白かった作品、理解できなかった作品は何度でも触れたいくらいです。
世界のスピードに振り回されすぎず、自分の中の時間の流れ方をしっかり持つこと。これが今後もっと加速していく世界を生きる中で重要なことなのかもしれません。
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